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波の上のキネマ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2018/08/24 |
JAN | 9784087754438 |
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波の上のキネマ
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商品レビュー
3.3
8件のお客様レビュー
壮大な物語でした。 増山さんの作品は二作目ですが、 地元尼崎の商店街の映画館のお話と言うことで、興味を持って読み始めました。 読みながら 私たちの子どもの頃映画館といえばこういう街の映画館で 夏休みや冬休みになれば家族や友達と一緒に見に行く楽しみの一つだったなぁと懐かしく思い出さ...
壮大な物語でした。 増山さんの作品は二作目ですが、 地元尼崎の商店街の映画館のお話と言うことで、興味を持って読み始めました。 読みながら 私たちの子どもの頃映画館といえばこういう街の映画館で 夏休みや冬休みになれば家族や友達と一緒に見に行く楽しみの一つだったなぁと懐かしく思い出されました。 このお話は、日本に映画と言う娯楽が始まった頃のお話で ましてや、西表島にあった映画館 なんて想像もつかない場所での話です。 昭和初期の頃 西表島で炭鉱夫として 毎日がほとんど洞窟ですごすなんて想像超える 過酷な労働を強いられた人たちが 唯一の娯楽施設の映画上映 そこでの人間模様や苦しい現状で 逃げたり亡くなった人たちの現実 本当に想像をはるかに超えるものに引き込まれてしまいました。 そういう歴史があり今があることに感慨深いものを感じました。 とても 読みごたえのあるストーリーでした。
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- ネタバレ
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ジュリーの世界を読んで2冊目となる作家さん。 ジュリーの世界のストーリーに猫を拾うところが描かれてるが、この本でも猫を拾うシーンがあったり、ジュリーの世界で出てきたことが出てきたりしておぉ!ってなった。 話的には祖父の代から続く映画館の存続が危うく、閉める前にこの映画館、祖父のことをしらべてみたくなって調べてみるという話。 結局は自分で調べるのではなく、偶然が重なって、祖父の人生を知るのだけど そこからが結構辛くて読んでいて暗くなる。 でもそういう時代が確かに日本にあって。 奴隷のように働かされ、亡くなっていく人たちがたくさんいたのが現実だった。だからこそ読んでいてとてつもなく悲しく暗くなる。 ジュリーの世界よりそのまた少し前の話だから本格的な戦争というよりも 人を奴隷のように扱う、日本人の惨さが描かれている。 脱出してるときは読んでいてこちらもハラハラするし、古賀さんがまさか密告するとは思わず。。 それでもやはり生きる運命であったと思わす結末。 ちゃんと祖母の絵がどこで誰に描かれていたかも伏線があるし、色々繋がる部分があって面白い。 ただここの支配していた麻沼がどうなったのか結末が知りたかった。
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岩崎さん演出のピッコロ劇団「波の上のキネマ」を観てから、この本を読んだので、いろんなシーンがオーバラップしている。グーグルマップで炭鉱を検索したら、その跡地を見つけた。まさにマングローブが残された煉瓦の柱を覆い尽くしていた。炭鉱村の地図の案内板もあり、「映画館」ではなく「芝居小屋...
岩崎さん演出のピッコロ劇団「波の上のキネマ」を観てから、この本を読んだので、いろんなシーンがオーバラップしている。グーグルマップで炭鉱を検索したら、その跡地を見つけた。まさにマングローブが残された煉瓦の柱を覆い尽くしていた。炭鉱村の地図の案内板もあり、「映画館」ではなく「芝居小屋」と記された場所があった。おそらく小説とはあまり変わらない牢獄のような悲惨な環境で、命を落とした方が多かったのだろうと想像する。また「街の灯」のDVDも家にあったので久しぶりに観た。演劇に映画に小説。一粒で3度美味しかった!
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