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黒い炎 背徳についての七篇 中公文庫
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黒い炎 背徳についての七篇 中公文庫

アンソロジー(著者), 円地文子(著者), 久生十蘭(著者), 永井荷風(著者), 小島信夫(著者), 幸田文(著者), 河野多恵子(著者), 安野モヨコ

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黒い炎 背徳についての七篇 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2018/08/21
JAN 9784122065345

黒い炎

¥220

商品レビュー

4.7

5件のお客様レビュー

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2024/02/13

後ろめたき事ばかり…、悲しくなっちまう。あ、でもね。そこが面白いんですよね✴︎!✴︎後ろめたい気持ちがあるからこそ、読める、みたいなねー。あはは。

Posted by ブクログ

2023/11/14

背徳。それは、道徳に背く行為。甘美な響。 円地さんの文学忌に何か読もうと図書館蔵書検索して、なんとも興味深い一冊をお借りする。 なかなかの文士様達からの選書。 「裸体」永井家風 美しき裸体を持つ女性の奔放な生き方。 「原罪」円地文子 姑と息子と暮らす寡婦。妻子ある男性を愛している...

背徳。それは、道徳に背く行為。甘美な響。 円地さんの文学忌に何か読もうと図書館蔵書検索して、なんとも興味深い一冊をお借りする。 なかなかの文士様達からの選書。 「裸体」永井家風 美しき裸体を持つ女性の奔放な生き方。 「原罪」円地文子 姑と息子と暮らす寡婦。妻子ある男性を愛している。全てを捨てて男の子供を求める。 「姦」久生十蘭 “かしまし”って読むらしい。 うわっつ。大正くらいかな?女同士のマウント合戦。特に着物の描写と値踏みが現実的。最後は、平静を保つ女の勝ち。 「二人妻」永井家風 当時、地位のある男と結婚したら、お妾愛人、隠し子等当然だったのかしら。 互いに夫の女の影に悩む二人の友人。バレても疑われても、やめない夫達。最後は、まさかの同じ女を。 「紫と白」幸田文 夫が入った愛人宅へ乗り込んで「お帰りになってくださる?」もちろん、帰りました。 「雪」河野多恵子 これは、濃密な短編。河野さんの作品を読みたくなります。 愛人の産んだばかりの子を引き取る条件に別れさせた妻。2才になる自分の娘と愛人の子の子育て。 雪の日に妻は壊れる。そこから、始まる愛人の子の宿命。 そして、タイトルになった「黒い炎」小島信夫。 妻を病気で亡くした男は、同僚の男が気になる。 彼は妻子を愛している。彼の妻から夫婦関係の相談を受ける。そして、、、好きな男の妻と関係を持つ男。背徳感満点。 何が凄いかといえば、この作家さんの顔ぶれで全て読んだことが無かった。選者は、コミック“働きマン”(主人公の仕事ぶりが好きだった!)の安野モヨコさん。装画挿絵もご担当。各作家さんの全集を読んでいるみたい。どれだけ読んでるのでしょうか、感嘆でした。

Posted by ブクログ

2021/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全体的に不倫の話。時代と価値観の違いなのか…。 「裸体」永井荷風→戦後の風俗の奔放さたるや…これをサラッと書いちゃうのが荷風だよなぁ。女の武器は身体!!!表現方法がなるほど永井荷風。  「原罪」円地文子→今いる子のことを考えてやって…。一時の激情ってすごいなぁ。 「姦」久生十蘭→会話小説。女のマウント合戦!! 「二人妻」永井荷風→人の不幸は蜜の味。浮気の跡を残さない努力がすごい。 「黒い炎」小島信夫→おっさんずラブなのか…女じゃなくて男を求めていたのか… 「紫と白」幸田文→なんかふわっとしてた。 「雪」河野多惠子→一番ウワァ…となった作品。3歳の差は大きい。自分の娘を殺して妾の子を自分の子として育てるってもう横溝の世界…

Posted by ブクログ

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