1,800円以上の注文で送料無料

土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて 光文社新書962
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 新書

土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて 光文社新書962

藤井一至(著者)

追加する に追加する

土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて 光文社新書962

定価 ¥1,012

825 定価より187円(18%)おトク

獲得ポイント7P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

9/25(水)~9/30(月)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2018/08/17
JAN 9784334043681

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

9/25(水)~9/30(月)

土 地球最後のナゾ

¥825

商品レビュー

4.3

36件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/08/20

100億人の食糧を生産するための土壌を探す。 飽食の日本に住んでいると世界的規模で食糧の不足は全く考えたことがなかった。エネルギー不足は常に意識しているのに。 土壌の成り立ちの化学的説明、植物生産量や肥料代を数字で解説してくれるところが分かりやすかった。

Posted by ブクログ

2024/03/23

 痛快な本だ。学問するのは、楽しいと思わせる。世界中をスコップを持って飛び回り、蚊に刺されながらも土を掘る。そこで、土の何かを発見する。まさに、学問は現場にあるのだ。  人口爆発、食糧危機、環境破壊、砂漠化、土壌汚染。土は、地球最後の謎と言われている。 藤井一至は100億人を養う...

 痛快な本だ。学問するのは、楽しいと思わせる。世界中をスコップを持って飛び回り、蚊に刺されながらも土を掘る。そこで、土の何かを発見する。まさに、学問は現場にあるのだ。  人口爆発、食糧危機、環境破壊、砂漠化、土壌汚染。土は、地球最後の謎と言われている。 藤井一至は100億人を養う土壌を求めるのである。土だけで、これだけ楽しく語るのは素晴らしい。世界の土壌には大まかに分けて12種類ある。大まかに分けると黒い土が三つ。赤い土が一つ。黄色い土が一つ。白い土が二つ。茶色い土が一つで、残りは、凍った土、水浸しの土、そして何の特徴もないのっぺらぼうの土。まさに、多様な土が存在する。 とにかく、12種類の土を、スコップで掘って確かめるのだ。地球上で、最も肥沃な土地が、チェルノーゼムだと言われていた。それは、私もそう思い込んでいた。チェルノーゼムは、①黒海からウクライナのチェルノブイリ辺りで、ウクライナが世界の30%が集中している。ロシアの侵攻は、豊かな土を欲しがった。 ②北アメリカの五大湖近辺から南北に貫くプレーリー、③南アメリカのアルゼンチンにあるパンパである。チェルノーゼムは、黒い土なのだ。 日本の黒い土や泥炭土に比べて、ずしりと重い。粘土や砂の粒子を覆うように腐食がくっついている。土は中性である。プレリードッグ、ジリス、ミミズが土を掘り返している。それでもチェルノーゼムは毎年1センチメートルづつ減少している。 ところがである、農作物が一番とれ、そして人口密度が高いのは、黒ぼくの土だった。甲子園の高校球児の白いユニフォームを黒く染める土。松尾芭蕉も「足袋 ふみよごす 黒ぼこ土」と詠んだ。黒ぼこ土は、北海道から東北、関東、九州に至るまで全国に分布している。その分布は、火山や温泉の分布と一致する。土が黒いことは、腐食の多い肥沃な土の証しだ。実は、チェルノーゼムより腐食が多い。(知らなかった)結局、CO2が一番蓄えられているのが黒ぼく土だった。 チェルノーゼムの腐食と比べて、黒ぼく土は10倍の埋蔵量だった。素晴らしい。 日本は、国土の70%が森林で、黒ぼく土は30%ある。ある意味ではCO2を一番蓄えている国でもある。黒ぼく土の発達が異常に速い。平均すると1万年の間に1メートル、100年に1センチメートルの厚さができる。これは南米やアフリカのできるの10倍速なのだ。縄文時代の人々が暮らしていた1メートル下の地面から盛り上がってきた。年中湿潤で温暖な日本生まれ、日本育ちなのだ。食べ物が腐りやすい気候は、土壌の微生物が旺盛なのだ。レタスがたくさんとれる野辺山高原サラダ街道は、縄文時代からの土の作り上げた土だったのだ。黒ぼく土は落ち葉が一年もすれば跡形なくなる。チェルノーゼムでは、五年経過しても落ち葉の半分が残存する。水が足りなく、微生物が働かないのだ。 人口増加の時代に、人口減少する日本の土が、一番人間を養うことができるのだ。 結局、腐食の多い黒い土と雨が多く降る地域が人を養うことができ、また水田が連作障害が起こらない農法だった。 この土を巡る物語と人口100億人を養う土が日本の土だったという結論は、大きな希望を持たせる。この土を大切にしていないなぁと痛感して、地球規模で土を巡る研究が旺盛になされていることに、藤井一至の大きな活躍の意味があった。いい本を読んだ。そして、いい気づきがたくさんあった。もう一度土をしっかり見つめて、土の期待に応えよう。

Posted by ブクログ

2024/02/27

前半は世界の土壌を12種類に分類してそれぞれの土を訪ねていきつつ特徴を説明し、後半ではどの土壌が食糧生産に適しているのかを考えます。肥沃な土壌と言えばチェルノーゼムですが、それも現代の大規模農業で使い込むとあっさり栄養が無くなるそうで土だけに頼るのも難しいのですね。 それにしても...

前半は世界の土壌を12種類に分類してそれぞれの土を訪ねていきつつ特徴を説明し、後半ではどの土壌が食糧生産に適しているのかを考えます。肥沃な土壌と言えばチェルノーゼムですが、それも現代の大規模農業で使い込むとあっさり栄養が無くなるそうで土だけに頼るのも難しいのですね。 それにしても、こういう自然科学系の本を読むと、日本列島って変なところだなぁと改めて思いますね。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品