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天皇の歴史(9) 天皇と宗教 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2018/08/12 |
JAN | 9784065126714 |
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天皇の歴史(9)
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日本の長い歴史の中で、天皇は国民のための祭祀を神に捧げることが重要な役割であったし、また現に毎日のように多くの祭祀の時間が割かれていることは改めて思い知らされた気がする。仏教と関係は7世紀の伝来当時から異国の宗教であり、日本の神の怒りを招く考えられていたこと、それが幕末からの神仏...
日本の長い歴史の中で、天皇は国民のための祭祀を神に捧げることが重要な役割であったし、また現に毎日のように多くの祭祀の時間が割かれていることは改めて思い知らされた気がする。仏教と関係は7世紀の伝来当時から異国の宗教であり、日本の神の怒りを招く考えられていたこと、それが幕末からの神仏分離の流れに続き、「天皇・皇室は国民ではないので、信教の自由はない」と知識人たちには公然と語られてきたという明治以来の歴史、信仰の自由というときに、キリスト教ではなく、仏教が意識された時代が長かったことは、気がつかなかったことである。昭和26年に死去した貞明皇太后は熱心な仏教信者だったが、仏教を認めず古式の葬儀で行われたとは知らなかった。また明治30年の英照皇太后(孝明女御)、明治31年の山階宮晃親王は仏式の遺言が無視された、実は孝明天皇は仏式で行われ、墓は泉涌寺に埋葬されているのに!天皇家の人たちは果たして幸せなのだろうか?高松宮が自分は幼少期に全く宗教教育を経験しなかったと語っていることに、寂しい心境を感じた。また明治維新後、宗教という造語が出来て、自分たちは何を信じているのか?改めて宗教を認識したこと、西洋化を進めるために天皇が洗礼を受けてクリスチャンになり、日本もキリスト教国にするとの考え(中村正直)があり、福沢諭吉もそのようなことを「時事新報」(明治17年)紙上に書いているとは全く驚き。そして今は天皇が個人の信仰として神道を選び、式典が宗教色を持って行われていることの説明ができることとなっているという!するともしキリスト教(或いは仏教でも良い)への改宗をしたらどうなるのか?それは誰も説明できないだろう。絶対あり得ない前提なのだろう!!
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