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猫のまぼろし、猫のまどわし 創元推理文庫
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猫のまぼろし、猫のまどわし 創元推理文庫

東雅夫(編者)

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猫のまぼろし、猫のまどわし 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2018/08/10
JAN 9784488564056

猫のまぼろし、猫のまどわし

¥715

商品レビュー

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2024/02/29

猫にまつわる不思議な話のアンソロジー。作品も良いのだけど、掲載順が良い。猫の街を描く東西の代表作として萩原朔太郎「猫町」とブラックウッド「古い魔術」を読んでから、これらの作品に関する江戸川乱歩のエッセイを読む。日本の怪談がイギリスに紹介された例として、明治の草双紙「鍋島猫騒動」と...

猫にまつわる不思議な話のアンソロジー。作品も良いのだけど、掲載順が良い。猫の街を描く東西の代表作として萩原朔太郎「猫町」とブラックウッド「古い魔術」を読んでから、これらの作品に関する江戸川乱歩のエッセイを読む。日本の怪談がイギリスに紹介された例として、明治の草双紙「鍋島猫騒動」とその解説を読んでから、それを題材にした英国版「ナベシマの吸血猫」を読む。ただの短編集ではない工夫が面白い。 岡本綺堂と日影丈吉は初めて読んだけど、他の作品も読みたくなった。

Posted by ブクログ

2019/11/30

東西の謎めいた猫の怪奇幻想譚21篇からなる、アンソロジー。 「猫」別役実 パート1 猫町を探して・・・猫町(萩原朔太郎、江戸川乱歩)など。 パート2 虚実のあわいにニャーオ・・・駒の話、支柱上の猫など。 パート3 怪猫、海をわたる・・・鍋島猫騒動、忠猫の話など。 「猫の親方 ある...

東西の謎めいた猫の怪奇幻想譚21篇からなる、アンソロジー。 「猫」別役実 パート1 猫町を探して・・・猫町(萩原朔太郎、江戸川乱歩)など。 パート2 虚実のあわいにニャーオ・・・駒の話、支柱上の猫など。 パート3 怪猫、海をわたる・・・鍋島猫騒動、忠猫の話など。 「猫の親方 あるいは長靴をはいた猫」ペロー(澁澤龍彦訳) 編者解説、底本一覧有り。 古今東西、猫にまつわる怪奇と幻想は、恐ろしくとも、 人を魅了するものがあります。その中から選ばれた21篇。 三つのパートそれぞれに パート1は、2篇の“猫町”と評論、エッセイ、オマージュ的作品。 ブラックウッドの「古い魔術」は別の翻訳で数編読んでましたが、 まさかの西條八十の翻訳と出会うとは! パート2は、虚実の、幻の猫や化け猫、人語を話す、聞き分ける猫。 幻想&怪奇の様々な物語がなにかしら繋がっているのが良い。 「駒の話」泉鏡花と「猫騒動」岡本綺堂の作品が秀逸。 パート3は、“鍋島猫騒動”から繋がる東西。 この物語の和本と完成するのに必要な三つの要素、 イギリスに渡った“猫騒動”や呪い、忠猫、映像の話まで。 なんといってもレ・ファニュの「白い猫」の怖さよ! 熱く語る編者解説も楽しかったです。アンソロジー・レストラン♪

Posted by ブクログ

2018/11/29

猫好きにはたまらない猫幻想アンソロジー。中には怖いと思えるものもあるのだけれど、猫好きとしてはやはりどれもが素敵だと思ってしまいます。 お気に入りは泉鏡花「駒の話」。この駒が、この本に登場する猫の中では一番魅力的じゃないでしょうか。可愛くって、美しくって、実に強い。とことん素晴ら...

猫好きにはたまらない猫幻想アンソロジー。中には怖いと思えるものもあるのだけれど、猫好きとしてはやはりどれもが素敵だと思ってしまいます。 お気に入りは泉鏡花「駒の話」。この駒が、この本に登場する猫の中では一番魅力的じゃないでしょうか。可愛くって、美しくって、実に強い。とことん素晴らしい猫です。 オドネル「支柱上の猫」も好き。こんな幽霊なら見たい! と思いました。 萩原朔太郎「猫町」とブラックウッド「古い魔術」は、実は読んだことがなかったのだけれど。この二作を並べて読むと効果倍増、という気がしますね。まさしく不思議な町に迷い込んでしまいそうな心地に陥りました。

Posted by ブクログ