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いにしえの魔術 ナイトランド叢書3-2
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | アトリエサード/書苑新社 |
発売年月日 | 2018/08/07 |
JAN | 9784883753185 |
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いにしえの魔術
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商品レビュー
4
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怪奇小説、という触れ込みで読んだけど、どちらかと言えば幻想小説に近く、事象への恐怖ではなく、場所への憧憬がどの短編でも主題となっていた。そのためゾクゾクするような恐ろしさは弱く、代わりに異国の地を旅するときの不安、焦燥感、胸の高鳴り、ある種の解放感が語り手の心情として伝わってくる...
怪奇小説、という触れ込みで読んだけど、どちらかと言えば幻想小説に近く、事象への恐怖ではなく、場所への憧憬がどの短編でも主題となっていた。そのためゾクゾクするような恐ろしさは弱く、代わりに異国の地を旅するときの不安、焦燥感、胸の高鳴り、ある種の解放感が語り手の心情として伝わってくる。言うなればルポルタージュホラー。あるいはエキゾチックな幻想旅行記といったところだろうか。 ふらりと異界へ迷い込み不思議な体験をするという物語の流れはクトゥルフ神話のそれに近く、しかしラブクラフトが全く存在しない街を創造していたのとは対照的にブラックウッドの短編で訪れる場所は、北米の森林、エジプトの奥底、カナダの自然と、どれも確かな実在感をともなっている。 んで、萩原朔太郎の『猫町』との共通項を語られることもある噂の表題作『いにしえの魔術』ですが、もうね、猫だらけ。旅行でとある街に訪れた男がその土地に居心地の良さを覚え、宿屋の娘さんと仲良くなっていったら宴(サバト)に誘われて……という筋書きからしてロマンチックなのだが(つうかぜんぜん怪奇じゃないじゃん、というツッコミは無しだ)、さらに正体を表して猫たちのサバトが始まるという流れは、もはやご褒美にしか見えない。 他、ブラックウッドが持つ、場所それ自体への畏敬が込められた短編が4篇収録されており、雰囲気を高める描写が過剰すぎて話が進まね~、とは思ったりもしたけれど、総じて、不思議な街へ迷い込んだ感覚に浸れる異国情緒あふれる短編集だった。
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ブラックウッドの中短篇集。表題にもなり、江戸川乱歩が心酔したという「いにしえの魔術」のジワジワと罠が狭まっていくのがわかっていながらそれに惹かれていく描写も良いのだが、個人的には実世間の出来事としてはほぼ何も起こっていないのに、エジプトの歴史や浪漫、そして恐怖をまざまざと感じるこ...
ブラックウッドの中短篇集。表題にもなり、江戸川乱歩が心酔したという「いにしえの魔術」のジワジワと罠が狭まっていくのがわかっていながらそれに惹かれていく描写も良いのだが、個人的には実世間の出来事としてはほぼ何も起こっていないのに、エジプトの歴史や浪漫、そして恐怖をまざまざと感じることのできる「エジプトの奥底へ」が良かった。多分幻想文学として現在の流行りとは全く違う所にある作品たちではあろうけど。 しばらくナイトランド叢書続く予定です。
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じわりじわりと距離を狭めてくる感じがツボる。でもちょっと訳が軽い感じがするので、べったりダイナミックに盛って欲しい。 何だかこのナイトランドシリーズ、真面目に感想を書いた記憶がない。年代物なんだけど全体に重みが足りないような。すいません。好きなシリーズなのでこれからも読みます。
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