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不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2018/07/01 |
| JAN | 9784309027159 |

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不道徳お母さん講座
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商品レビュー
4
35件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルに惹かれて読みました。二児の母でもある著者が、既存の教育や「道徳」の価値に疑問をもち、異議申し立てる?内容です。私はしがない一公立中学校の教員で、教科化された「道徳」の授業を行いながら「なんだかなぁ…」といつも思っているので、同意できる部分がたくさんありました。 現在の学校教育、国語教育、道徳教育が、なぜ今のようであるのか、歴史を紐解きながら分析している。 要するに、学校教育というものは国家権力により「こんな国民を育てたい」と思って方向づけられるものであるから、戦時中なら国のために犠牲になる精神を良しとし、そのような人をたたえて感動をあおるようなお話をみんなに読ませてきたわけだし、逆に戦後は個人を大切に~と言いながらも社会規範から逸脱しないような教材を選定してきたわけだ。 で、子どもたちの心のよりどころとして「神」も「国家」も「天皇」も不適切となったこの時代、「母への感謝」ならば大抵の子どもにあてはめられるから、「母性と自己犠牲」がもてはやされ、様々な教材となって国語や道徳の教科書に掲載されている。 新見南吉の「ごんぎつね」や「スーホの白い馬」は教科書の定番だが、この作品についても著者ならではの鋭い視点でツッコミを入れていて興味深い。 本書は2018年刊行だが、2025年現在、著者が「問題だ」と言っているような巨大組体操はもう行われていないし、PTA活動もどんどん縮小され、入らなくても良くなっているし、「2分の1成人式」も流行りが終わったみたいで我が子の学校では実施されなかった。部活動も地域移行が進みつつある。PTA活動は男の偉い人が「母親を教育すべし」と考えて始めたもの、組体操は軍事教練の一環だった、など、なぜこういうものが生まれたのか歴史をたどってみれば、これが今でも「伝統」とされるおかしさに気づける。 運動会のありようについても、子どもたちの一生懸命な姿をいちばん真正面から見ることができる場所に「来賓席」が設けられて、肝心の保護者は正面から見ることができない…というおかしさも、なるほど~運動会って昔こういう理由で始まったから、地域の人に見せる必要があったのね…となるので、今はもうなくして良いのでは?と思った。(来賓席なくせって、教育委員会に提言しようかな)。 著者のように「なんか、流行っているけどそれって本当に大丈夫?感動の強制じゃない?」とか物申してくださる方がいて、世界はより良い方向に向かっている、と信じたい。 ↓以下引用 自我を捨てて子どもに尽くす「母」は美しい。だからこそ恐ろしい。戦後、愛国心には警戒が払われるようになったが、母性幻想は無批判のまま生き延び続けて少子化を招いている。母性幻想に取り巻かれる現代の一個人が再びファシズムに巻き込まれないためにできることは、自我や自意識がまったく美しくなく、みっともなくて目が当てられないものだとしても、そういうものだとして面白がって愛し、他人のそれもまた愛することではないだろうか。私たちは皆それぞれに自我がある個人で、黙るのでもなく黙らせるではなくぶつかり合いながら、どうにか調整して生きるしかないのだ。「母親だから」と母性幻想の持ち主に自己犠牲を求められたら、ふてぶてしく突っぱねて、女や母親にも自我があることに慣れていただこう。それが世界平和への道だと考える次第だ。
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お母さん要素は少なくて、アレ?となった。 学校関係者から見ると少しオーバーな表現が目立ったが、「お涙頂戴」な教材が現代にも残っているのは確か。 道徳教育、情操教育は歴史的にどういう目的があって始まったのか…たくさんの文献から遡っていて、圧巻だった。 桃太郎を絡め、「男の子はやんち...
お母さん要素は少なくて、アレ?となった。 学校関係者から見ると少しオーバーな表現が目立ったが、「お涙頂戴」な教材が現代にも残っているのは確か。 道徳教育、情操教育は歴史的にどういう目的があって始まったのか…たくさんの文献から遡っていて、圧巻だった。 桃太郎を絡め、「男の子はやんちゃで良い」という思想は戦争に出て行ってほしい、という軍国主義教育だったのか!そして「少年」からあぶれた女の子たちは、愛され「少女」として教育された…やっぱり戦争ってクソだな! 今の子育て世代女性の生きづらさ(働かないと生きていけないが、育児の第一責任者としての振る舞いも求められる)はここから来ているのかと。 「可愛いままで年収1000万」?そんなアホな…と思ったら実在する本のタイトルだった。 怖いもの見たさで読んでみようか。
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日本の社会・学校の全体主義について。ごんきつねから組体操、そして二分の一成人式(私は世代じゃないかも)軽いノリで書かれていて面白かったけど情報量すごい。本の装丁とノリに比べて情報量がギャップがある。 母親が神聖化された経緯から少年誌についてのことまで知らなかったことを知れて良か...
日本の社会・学校の全体主義について。ごんきつねから組体操、そして二分の一成人式(私は世代じゃないかも)軽いノリで書かれていて面白かったけど情報量すごい。本の装丁とノリに比べて情報量がギャップがある。 母親が神聖化された経緯から少年誌についてのことまで知らなかったことを知れて良かった。 作者のイライラとかツッコミが良かった。学生の時だってこの全体主義には気持ち悪いとかうざいと思うこと多かったから言語化して分析してくれるのありがたい。清々しい。 こんぎつねの粟と松茸は性器のメタファーは面白かったな。
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