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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2018/07/27 |
JAN | 9784041069196 |
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商品レビュー
3.7
23件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
江戸時代最大の贈賄事件という史実「辰巳屋騒動」を舞台にした小説、この事件のことはこの本を読むまで全く知らなかった。 なので、主人公吉兵衛は苦難の数々を乗り越えて、最後には唐金屋と江戸幕閣を向こうに回して訴訟も商売も大勝利!…みたいなストーリー展開だと信じ切っていた。 だから、正直後味が悪かった。凄惨な牢屋のシーンも唐金屋一味の陰湿なやり口も、逆転劇でスカっとすると思うから辛抱して読めたのになぁ。 大岡越前も落ち目だし、暴れん坊将軍も贔屓の引き倒しやし、ラストがほのぼのしてるという他の人の感想も俺にとっては「こんなん夫婦愛か?」やし…なんだか歯がゆい小説。 それでも、読んでる間はグイグイ引き込まれたあたり、朝井まかての小説匠技だろうな。好みではないストーリーだが小説としては上出来。こういうの一番やっかい(笑
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大坂の商家の相続争いが発展し、江戸で裁かれるに及ぶという大ごとになってしまった、“辰巳屋一件”が題材。 12年程前に、松井今朝子さんの「辰巳屋疑獄」を読みましたが、そちらとはまた違った切り口での展開でした。 この本では吉兵衛寄りな感じに描かれていることもあって、吉兵衛に同情的な...
大坂の商家の相続争いが発展し、江戸で裁かれるに及ぶという大ごとになってしまった、“辰巳屋一件”が題材。 12年程前に、松井今朝子さんの「辰巳屋疑獄」を読みましたが、そちらとはまた違った切り口での展開でした。 この本では吉兵衛寄りな感じに描かれていることもあって、吉兵衛に同情的な気持ちを持ってしまい、彼がどん底まで落ちていく様が読んでいて辛かったです。 江戸の大岡越前守忠相サイドからも描かれていますが、大坂商人と、江戸の武家との価値観の違いが興味深く思いました。
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浅学な私ゆえ辰巳屋騒動など知る由もなく上方の商家のボンボンの相続争いの冒頭はクッソ詰まらない物語にしか映らなかった。 そんなことで出鼻をくじかれるものの巧みなペン捌きに徐々に引き込まれ真の面白さに気付くのは吉兵衛が投獄されるあたりからか。 吉宗、大岡越前らビッグネームの登場ととも...
浅学な私ゆえ辰巳屋騒動など知る由もなく上方の商家のボンボンの相続争いの冒頭はクッソ詰まらない物語にしか映らなかった。 そんなことで出鼻をくじかれるものの巧みなペン捌きに徐々に引き込まれ真の面白さに気付くのは吉兵衛が投獄されるあたりからか。 吉宗、大岡越前らビッグネームの登場とともになぜこれほどの公儀世間を巻き込む大騒動になるのかのミステリー要素も加わり囚われの身の吉兵衛の一挙手一投足から目が離せなくなる。 女流が描く一世一代の男意気は痛快そのものなのだがラストはやっばり恋女房の手のひらで転がされ…まかて姐さん天晴れである
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