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丸山眞男と戦後日本の国体
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2018/07/24 |
| JAN | 9784560096550 |

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商品レビュー
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前著『戦後リベラルの終焉―なぜ左翼は社会を変えられなかったのか』(PHP新書)でも論じられていた丸山眞男について、思想家としての側面と思想史研究者としての側面の両方に目配りをしながら、その全体像を著者自身の観点からえがき出している本です。 安保闘争への丸山のかかわりを論じた第5...
前著『戦後リベラルの終焉―なぜ左翼は社会を変えられなかったのか』(PHP新書)でも論じられていた丸山眞男について、思想家としての側面と思想史研究者としての側面の両方に目配りをしながら、その全体像を著者自身の観点からえがき出している本です。 安保闘争への丸山のかかわりを論じた第5章までは、おおむね丸山の思想形成のプロセスをたどりながら、「戦後民主主義」を代表する思想家となった丸山の時代へのコミットを批判的に検証しています。丸山の「夜店」としての仕事にかんする検証は、水谷三公『丸山真男―ある時代の肖像』(ちくま新書)がていねいな考察をおこなっていますが、本書も戦後民主主義という一時代のなかに丸山を位置づける試みとして、興味深く読みました。 第6章以降は、丸山の『講義録』にもとづいて、「本店」の仕事が論じられていますが、おおむね著者の読書ノートの域を出ていません。この方面に対する批判的検証は、多くのアカデミシャンによってなされており、本書の意義はそれほど大きなものではないと考えますが、もうすこし広い意味での「思想」のコンテクストのなかで本書の議論を位置づけると、山本七平の日本論との関係について言及されているところが注意を引きます。
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