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やや黄色い熱をおびた旅人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2018/07/11 |
JAN | 9784000253574 |
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やや黄色い熱をおびた旅人
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商品レビュー
3.3
6件のお客様レビュー
テレビの戦争と平和をテーマとする番組の取材者として、著者が数ヵ国をめぐった記録。エチオピアと30年戦争を続けた独裁国家エリトリア、そのあと超お金持ちの集まるスイス、ボスニアヘルツェゴビナの戦火を逃れたセルビア人難民、タイの山岳地帯のカレン族の中で戦う日本人の傭兵、カンボジアの地雷...
テレビの戦争と平和をテーマとする番組の取材者として、著者が数ヵ国をめぐった記録。エチオピアと30年戦争を続けた独裁国家エリトリア、そのあと超お金持ちの集まるスイス、ボスニアヘルツェゴビナの戦火を逃れたセルビア人難民、タイの山岳地帯のカレン族の中で戦う日本人の傭兵、カンボジアの地雷を撤去する日本人親子。 中でも、心に響いたのは、著者がセルビア人難民を訪ね、一面のひまわり畑の側にたつ掘っ立て小屋で暮らす家具職人(実は戦争前は大手家具会社の社長だったという)にインタビューしたとき。彼の年老いた母が、突然「申し訳ありません」という。「せっかくのお客様に、今の私は珈琲をお出しすることすらできないのです」と涙をこぼす。彼女たちの生まれ育った国では、お客に珈琲を振る舞うのが最低限の礼儀なのだという。それすらできない自分が情けない、恥ずかしい、と。 個人の努力次第でなんとかなるのが平和な日本での暮らしだと思う。戦争というのは、自分の力だけではどうにもならない、諦めるしかないのだろうか。
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スバラ式世界に続き、原田宗典に興味を持ちポチった一冊。スバラ式世界は好き放題書くなあという印象だったので、真面目に書かれた本書はいいギャップ。自分も海外旅行が好きなので、新しい景色、文化に触れたときを思い出しながら読めた。けど、この重さは経験がない。特にエリトリアの、雨の女、エス...
スバラ式世界に続き、原田宗典に興味を持ちポチった一冊。スバラ式世界は好き放題書くなあという印象だったので、真面目に書かれた本書はいいギャップ。自分も海外旅行が好きなので、新しい景色、文化に触れたときを思い出しながら読めた。けど、この重さは経験がない。特にエリトリアの、雨の女、エスプレッソ、戦車の墓場、顔の傷、、と文章でもこんなに刺さるものがあるから、現地ではより胸に来るものがあったんだろうと想像できた。 印象的だったのは彼の戦場のT君。よその国の事情を聞いて義憤に駆られて戦場に行く、正直まともじゃないと思ったし、日本じゃ暮らしにくかっただろうなと思ったけど、そういうアツさが救う命もあり、この間のコンビニ人間読んでから普通ってなんだろうと難しさを感じる。 全体通してややドラマチックな仕上がりかもだけど、世界ではノンフィクションとは思えないことがたくさん起こっているんだなと改めて思えた。そういえば自分も中学生のときは青年海外協力隊になりたいと言っていたような、、なにかのきっかけになるといいのかもしれない。 「「戦争」はこんなにも具体的であるのに、「平和」とは何と抽象的なものだろう。」これも難しくて刺さる言葉。 Isn't she lovelyもどこかでは聞いたことがあったけど、意味を感じて聞くとぐっとくる。
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たまたま家の近くに小さな本屋さんを見つけてたまたま手に取り購入した本。原田宗典さんが旅をしました!って本だと思ったら、実際に紛争地帯に足を運び、そのことについて書いた本だった。私たちの日常では考えられないような事がどこかの国では日常なんだなと思うと何とも言えない気持ちになった。戦争はダメだと一言で表すには言葉が足りないような気持ちになるが適した言葉も見つからない。自分が当たり前に生活していることがどんなにありがたい事か自分の悩みがどんなにちっぽけな事か。このようなジャンルやエッセイ自体あまり読んだことがなかったのでもっと読んでみたいと思った。Isn't She Lovely しばらく聴きそう。
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