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原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2018/07/10 |
| JAN | 9784167911096 |
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原爆供養塔
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原爆供養塔
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商品レビュー
4.7
10件のお客様レビュー
いつもながら堀川さんの著作は読みごたえがある。これまで読んだ裁判とか死刑囚がテーマではなく、この本は広島の原爆がテーマだけどもともと堀川さんは広島出身だそうでそれだけに真摯に取材を重ねた感がある。 原爆投下そしてその後をたどるなかにさまざまな不条理が、やるせない思いにさせるものが...
いつもながら堀川さんの著作は読みごたえがある。これまで読んだ裁判とか死刑囚がテーマではなく、この本は広島の原爆がテーマだけどもともと堀川さんは広島出身だそうでそれだけに真摯に取材を重ねた感がある。 原爆投下そしてその後をたどるなかにさまざまな不条理が、やるせない思いにさせるものが描かれる。原爆を機に身内ですら疎遠になったり不仲になったり、原爆で亡くなった人の算定の覚束なさとか、供養塔に納められている人の情報が実は不確かだったりとか、本で深く触れられている佐伯敏子さんや著者が受けた行政の対応とか。平和を軸に誠実に公明正大に対応している気がしていた行政の被爆者対応、縁故者対応だって平和のイメージを隠れみののようにしてずいぶん不誠実な扱いをしてもいたのだなと感じた。 一方で、原爆に遭った人や何かしらの縁がある人、また、広島の人々がひそやかに亡くなった人を悼み平和を願っていることも伝わってくる。さらに堀内さんが書いているように、それがゆらぎかねない時代になりかけている危惧を自分も感じる。あれだけの惨禍も歳月の流れとともに時代に都合よく変化してしまうという不条理。あらがわねばいけない不条理。
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毎朝の通勤電車の中で、ときおり涙ぐみながら読んだ。私たちが穏やかで変わり映えのしない日常を送るこの地の下には、たくさんの死が埋まっている。どうしてそれを忘れていられよう。
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「じゃからこの年になってもね、自分との戦いなんよ。強くならんといけないね、強ければ相手に優しくできるでしょ。ひとりひとりの心が強くなれば、戦争だって起きんのよ。」佐伯敏子さんのこの遺言は世界中のすべての人々に共有されなければならない。
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