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劉邦(一) 文春文庫
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劉邦(一) 文春文庫

宮城谷昌光(著者)

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劉邦(一) 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2018/07/10
JAN 9784167910976

劉邦(一)

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商品レビュー

3.6

7件のお客様レビュー

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2023/06/17

宮城谷昌光の中国偉人ものの主役はまるでスーパーマン。成してきた業績まで失敗せず突き進む。ある意味、人間味に欠けた話ばかりだ。しかしそんなスーパーマンの事績にどっぷり浸かるのも心地よい。 今回は劉邦。まだ触り部分だが、蕭何や樊噲など漢設立の立役者も絡んで楽しい1巻だった。

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2022/10/30

「将に将たる」者の理想としての劉邦 ・劉邦はおのれが変幻自在の兵法家になろうとは思わない。良才を擢用し、良籌を採用すればよい、とおもっている。(上巻、326) 兵の死体に語りかける劉邦について、曹参いう 「元帥は抽象世界にいないと心身がもたない。ひとりの兵は、一という数字...

「将に将たる」者の理想としての劉邦 ・劉邦はおのれが変幻自在の兵法家になろうとは思わない。良才を擢用し、良籌を採用すればよい、とおもっている。(上巻、326) 兵の死体に語りかける劉邦について、曹参いう 「元帥は抽象世界にいないと心身がもたない。ひとりの兵は、一という数字に置き換え、大小の山川も、地図の上で平らに画く。非情に徹しなければ、多くの兵を活かせない。あれは十人長や百人長のやることだ。沛公が凡将であることを知らしめることになる。 327

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2020/04/02

『香乱記』第4巻(新潮文庫)で、劉邦陣営を度々激しく非難した作者、よってその劉邦が主人公の本編ではどのように描写するのかと大変興味があった。もしや「ピカレスク小説」ではと読み始めたが、実際の内容はいつもの宮城谷昌光タッチの穏やかな筆致だ。では、『香乱記』第4巻の執拗なまでの劉邦非...

『香乱記』第4巻(新潮文庫)で、劉邦陣営を度々激しく非難した作者、よってその劉邦が主人公の本編ではどのように描写するのかと大変興味があった。もしや「ピカレスク小説」ではと読み始めたが、実際の内容はいつもの宮城谷昌光タッチの穏やかな筆致だ。では、『香乱記』第4巻の執拗なまでの劉邦非難はいったい何だったのか? 同じ作者とは思えない作風だ。歴史小説において作品により、登場人物の評価をガラリと変えてしまうのは、御都合主義に思えて私は抵抗感がある。 単品として本作自体は面白かった。特に陳勝・呉広の乱勃発の件は相変らず血湧き肉躍ると言ってよいだろう。

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