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頂き!成り上がり飯(6) リュウC
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頂き!成り上がり飯(6) リュウC

奥嶋ひろまさ(著者)

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頂き!成り上がり飯(6) リュウC

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店
発売年月日 2018/07/13
JAN 9784199506321

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2018/08/13

ガチで闘争心が昂ぶる、それはヤンキー漫画に必要なファクター この『頂き!成り上がり飯』は、ちょっと盛り過ぎじゃね、と思わせながら、いざ、平らげてみれば、丁度よい量であった、と納得できる熱さが詰め込まれている 読み手を胸焼けさせないのは、やはり、食漫画としての側面も持っているからだ...

ガチで闘争心が昂ぶる、それはヤンキー漫画に必要なファクター この『頂き!成り上がり飯』は、ちょっと盛り過ぎじゃね、と思わせながら、いざ、平らげてみれば、丁度よい量であった、と納得できる熱さが詰め込まれている 読み手を胸焼けさせないのは、やはり、食漫画としての側面も持っているからだろう、この『頂き!成り上がり飯』が 本気で戦った相手と、同じ席で美味い飯を食って、更に絆を強める この熱の出し方が出来るのは、これまでの作品で堅実に強さを培ってきた奥嶋先生だからだ 前巻で、ミノルに不意打ちで倒されてしまったあっくん 意見はそれぞれだろうが、個人的に、ヤンキー漫画には、尊敬している先輩の為に後輩が敵討ちに挑むって流れが欲しい。分が悪い喧嘩だと、尚更に燃えてしまうタイプだ、私ぁ ケニーも、あっくんの為に動くのだけど、彼を倒したのが、野菜と味噌の美味しさを共有して仲良くなれそうだ、と思っていた男・ミノルであったために、いつもの力が出せない 彼の、このような甘さは嫌いじゃない。上に行くには非情にならなきゃいけないけれど、ケニーには、この甘っちょろさは持ったままで成長してほしい 彼一人だけじゃ、この荷物を背負ったままで階段を上がっていくのは大変だろう けど、彼には「ママ」と慕ってくれる仲間が大勢、いる。なら、大丈夫だ それはさておき、サリーもミノルの暴の前に追い詰められ、ケニーは最大のピンチを迎えてしまう だが、そこへやってきたのは、全治二か月の重傷で病院のベッドにいるはずのあっくん 男の意地、不良のポリシー、と言うよりは、二年の頭としての責任感が、あっくんを動かしているのかもしれない ミノルが精魂込めて野菜を育てている農園をフィールドに選び、あっくんはリベンジ戦に挑む 怪我に加え、ミノルが憎しみの感情によって冗談抜きで強くなってるために、劣勢となるあっくんだったが、彼にだって負けられない理由がある その理由で、あっくんの強さが、ミノルの強さを上回った ミノルがここまで捻くれてしまったのは、かつて、自分が頭としての重さに押し潰されてしまう弱い男だったから、そんな引け目があった けれど、ケニーと仲良くなった事で、あっくんは大きく成長した、その罪を背負えるほどに メリケンに再挑戦するには、自分を支えてくれる仲間がもっと必要。だから、今度こそ、ミノルの手は離さない あっくんの覚悟を受け止め、ミノルは彼の支えになる決断を下す こういう男の友情、ほんと、グッと来るなぁ ケニーも、ミノルに負けた事から入り込んでしまった、自己嫌悪のスパイラルから抜け出て、ママ力を強めたし、一安心 そして、完全復活を遂げたあっくんは、ついにメリケンとのタイマンへ 立会人に、恩人であるケニーを選ぶあたりが粋だなぁ メリケンの強さは、本物の更に先かつ奥。果たして、あっくんの下剋上は成功するのか!? こんなイイところで、次巻に繋ぐなんて、奥嶋先生、テクニシャンだ 個人的に、この(6)で、特に衝撃を受けたのは、三十三杯目「秋刀魚のまんま」 サブタイトルの攻め具合や、男子高校生が七輪を持って登校する様も印象的だが、それらを霞ませるほど、メリケンの王様っぷりは凄い。頂点に立つ男は、嗅覚も半端ないようだ また、ケニーも興奮しているが、メリケンの秋刀魚の食べ方が美しい。食べている最中は野生丸出しながら、食べ終わると、骨には身が残っていない。地味に凄いことだ。これほど強い男に食べられたのだ、秋刀魚も本望だろう あと、ケニーが教室に来なくて、ちょい不貞腐れたのか、机に突っ伏したさりーが地味に可愛かった 三十二杯目「シチューに夢中」でも、全員がシチューの美味しさに感動している場に、オラオラで乗り込んじゃって、気まずそうにしているトコもアリだ この台詞を引用に選んだのは、深い、と唸ってしまったので ここ最近、仕事で失敗した自分に「トラウマや恐怖から逃げるな」と言い聞かせているから、余計に南京和尚の言葉が響いた 実際、男が男として強くなるには、敗戦や失敗で自分の中に根を張ったトラウマと向き合うしかない 本当に強くなれる男ってのは、とことん、自分のトラウマを弄っているもんだ きっと、奥嶋先生もそうだ。でなきゃ、この『頂き!成り上がり飯』が、読み手の心を打つ理由に説明が付かない

Posted by ブクログ

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