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ビジュアルで見る遺伝子・DNAのすべて 身近なトピックで学ぶ基礎構造から最先端研究まで
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2018/06/25 |
JAN | 9784562055784 |
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ビジュアルで見る遺伝子・DNAのすべて
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ビジュアルで見る、というだけあって図解が分かりやすい。DNAのデザインはアートだなと改めて感じる。アレルやエピジェネティック、ヘイフリック限界など、難しめの内容もあるが、説明が丁寧である。勉強になった。 ー ネアンデルタール人から受け継いだ他のDNAは、鬱病のリスク増加と関連づ...
ビジュアルで見る、というだけあって図解が分かりやすい。DNAのデザインはアートだなと改めて感じる。アレルやエピジェネティック、ヘイフリック限界など、難しめの内容もあるが、説明が丁寧である。勉強になった。 ー ネアンデルタール人から受け継いだ他のDNAは、鬱病のリスク増加と関連づけられている。また、新たな研究では、ネアンデルタール人が現生人類に、子宮頸がんを引き起こすヒトパピローマウイルスの悪性種を感染させたと言われている。興味深いことに、一部のヒトがネアンデルアール人の祖先から受け継いだ2つの遺伝的変化に、ニコチン依存症のリスク増大との関連がある。ネアンデルタール人はタバコを吸わなかったのだから、おそらくそれらの遺伝子には、当時はもっと役立つ目的があったのだろう。 ー ヘイフリック限界とは。1960年代前半、アメリカの生物学者レオナード・ヘイフリックは、実験室で培養している細胞が分裂を止めて最終的に死ぬまでに、一定の回数しか(たいてい50~70回の分裂)増殖できないことに気づいた。このいわゆるヘイフリック限界が起こるのは、DNAと、各染色体の両端にあるテロメアと呼ばれるタンパク質の“キャップが、細胞分製のたびにどんどん短くなるからだ。テロメアは、靴ひもの両端にあるプラスチックのキャップのように、染色体の両端が削れたり誤って結びついたりするのを防いでいる。幹細胞など、継続的に成長し分裂する必要のある細胞は、テロメラーゼという酵素のスイッチを入れる。この酵素は、テロメアを適切な長さに再生させることができる。テロメラーゼは通常の細胞ではスイッチが切られているので、テロメアが短くなりすぎると、細胞は成長を止めて、アポトーシスと呼ばれる一種の“自殺”過程を始動させる。これは、細胞が不必要に増殖するのを防ぎ、がんから身を守るのに役立っている。しかし、多くのがん細胞は自身のテロメラーゼを再活性化させ、際限なく増殖し続けることができる。 ー 携帯電話ががんの原因になる? ある種の高エネルギー放射線(X線と太陽からの紫外線を含む)がDNAを損傷し、がんの原因になることはわかっている。携帯電話や電波塔から発せられる号も、がん、特に脳腫瘍の原因になるのではないかと懸念する人もいる。幸いにも、関連する周波数の種類はDNAを損傷するにはエネルギーが低すぎ、電波塔や基地局からの電波はさらに弱い。数十万人に対する大規模研究でも、携帯電話の使用と、脳腫瘍を含むあらゆる種類のがんとの一貫した再現性のある強い関連は見られなかった。携帯電話が広く使用されるようになった何十年かで、がんの発生が有意に増えることもなかった。とはいえ、あらゆる関連性を完全に排除するのはむずかしく、現在さらに詳しい大規模な研究が行われている。たとえば、ヨーロッパのCOSMOS試験では、29万人の携帯電話利用者を最長30年間追跡している。携帯電話に関するかぎり、最も深刻な健康上のリスクは、絶えず電話に気を散らされているせいで起こる事故に関連しているようだ。 ー ゲノムの改造。エピジェネティック機構を通じて環境が遺伝子に語りかけるという発見に続いて、行動を変えることで細胞内のエピジェネティック・マークを変更し、健康を改善できるかどうかが研究されている。研究の多くはマウスなどの動物をモデルに使って行われているが、最近では人を対象とした研究も増えている。たとえば、スウェーデンのある研究チームは、有志の人々に6カ月の運動プログラムを実施してもらったあと、脂肪細胞のDNAメチル化のパターンに変化が見られたことを示した。他の研究者たちは、プロッコリーや赤ブドウ、食物繊維、ニンニクなどの食品に含まれる化学物質が、エピジェネティック修飾を変えるかどうかを闘べている。ニュートリゲノミクス(栄養ゲノム学)と呼ばれる分野だ。 カナダの科学者たちによれば、幼児期に虐待を受けると、何百もの遺伝子にそれとわかるエピジェネティック・マークが残る可能性がある。その他、ライフスタイル指導者たちによれば、単純に考えや気持ちを変えるだけでエビジェネティクスに影響を与えられるそうだが、それを証明する説得力のある証拠はない。ここでの大きな課題は、そういう生活習慣の変化がエピジェネティック・マークを確実に変える(別の過程が働いてエピジェネティックな変化が起こったのではない)ことを証明し、それらの変化が遺伝子の活性化に影響することを示し、さらにこれが長期的な健康と病気のリスクを左右するかどうかを明らかにすることだ。これらの疑問すべてに答えるには、膨大な研究が必要になる。
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☆信州大学医学部図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB26417303
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