個人投資家のための「市況株」短期トレード 対TOPIX業種指数チャートの動きに乗る Modern Alchemists Series

浜本学泰(著者)

• 販売会社／発売会社: パンローリング
• 発売年月日: 2018/06/17
• JAN: 9784775991558

商品レビュー

2019/12/18

機関投資家＝ファンダメンタルズ分析。市況株は分析が難しい。
長くて2週間程度で取引を終わる。

移動平均は5日、25日、75日。5日の向きを重視する。
対TOPIX業種指数チャートを見る。各業種指数/TOPIX
時価総額の大きい順で、上がりそうなもの下がりそうなものを選ぶ。
5日線25日線のクロスは、上昇下降のきっかけ。

または、市況の変動から、影響を受ける業種の株とTOPIXの向きを考慮する。

複数の候補があるときは、予想PERで割安割高を選ぶ。

市況株は、
金融株＝銀行、証券、保険、その他金融
素材株＝石油石炭製品、繊維製品、パルプ紙、ガラス土石製品、鉄鋼、非鉄金属、金属製品
資源株＝鉱業、卸売

銀行株＝三菱UFJ、みずほ、三井住友、三井住友トラスト、りそな、
証券＝野村、大和
保険＝東京海上、MS＆AD、第一生命、SOMPO、T＆D
その他金融＝オリックス、アコム、三菱UFJリース、イオンフィナンシャル
石油石炭＝JXTGホールディングス、出光興産、昭和シェル石油
繊維製品＝東レ、帝人
パルプ紙＝王子ホールディングス、日本製紙、レンゴー
ガラス土石製品＝旭硝子、日本碍子、TOTO、太平洋セメント
鉄鋼　高炉グループ＝新日鉄住金、ジェイエフイーホールディングス、神戸製鋼所、日新製鋼、電炉グループ＝東京製鉄、大阪製鉄、ニッケル関連＝大平洋金属、日本冶金工業
非鉄金属　金市況＝三菱マテリアル、中外鉱業、DOWAホールディングス、銅市況＝住友金属鉱山、三菱マテリアル、三井金属鉱業、DOWAホールディングス、アルミニウム＝日本軽金属、ニッケル＝住友金属鉱山
金属製品＝LIXIL、リンナイ、東洋製罐
鉱業＝国際石油開発帝石、石油資源開発
卸売り　原油＝三菱商事、三井物産、丸紅、銅＝住友商事、鉄鉱石＝三井物産、石炭＝三菱商事

市況から判断するリスト
原油上昇＝鉱業、石油石炭、卸売りの原油、
原油下落＝繊維
金上昇＝非鉄金属の金、石油石炭のJXTG
銅上昇＝非鉄金属の銅、石油石炭のJXTG、卸売りの住友商事
パルプ、古紙上昇＝パルプ紙
鉄鉱石上昇＝卸売りの三井物産
鉄鉱石下落＝鉄鋼の高炉
石炭上昇＝卸売りの三菱商事
石炭下落＝鉄鋼の高炉
鉄スクラップの下落＝鉄鋼の電炉
鉄鋼製品の上昇＝鉄鋼の高炉電炉
鉄鋼製品の下落=金属製品
アルミの上昇＝日本軽金属
アルミの下落＝東洋製罐
ニッケルの上昇＝住友金属鉱山、大平洋金属、日本冶金、
金利の上昇＝銀行、保険、その他金融
日経平均の上昇＝銀行、証券、保険

まずTOPIXが上がっているときは買い、下がっているときは売り。
次に、業種指数チャートで業種を探す。
時価総額の大きい順に銘柄を探す。
鉄鋼、非鉄、金属製品、卸売りの場合は、どの市況が影響しているのかチェックする。

方向性の判断は、5日線の向き、その傾きを維持したまま5本以上継続しているか。
トレンドの判断は、10本以上継続しているか。

TOPIXの向きと、業種指数の向きが一致しているか。

個人投資家は短期でレバレッジを掛ける。
テクニカル、スイング、信用で売りも買いも。市況株に限定。
一般的な情報はYahooファイナンスでわかる。
トレード期間はローソク足5~10本。
TOPIXの方向性と業種指数チャートの方向性があっている業種を選ぶ。
対topix業種指数チャートのページ
当日リアルタイムと過去5日間の東証業種指数のページ
https://www.jpx.co.jp/markets/indices/realvalues/01.html
銀行はメガバンク３つ。三井トラスト、りそな、は出遅れ銘柄として。
保険は、東京海上が中心。
その他金融はオリックス。
繊維は東レが中心。
パルプ紙は王子ホールディングス
ガラスは旭硝子
鉄鋼は、高炉、電炉、ニッケルで違う。
非鉄金属は金、銅、アルミ、ニッケルで違う。
金属製品はLIXILとリンナイ
工業は国際石油開発帝石中心、石油資源開発は出遅れ銘柄。
卸売りは、原油、銅、鉄鉱石、石炭、で違う。

エントリーと出口は同じ。
TOPIXの5か移動平均の方向、対TOPIX業種指数チャートの向きが同じ。その中から対象銘柄を探す。上昇または下降傾向のもの。
ロスカットは、エントリー条件がひとつでも変化したとき。利益確定も同じ。変化がない場合は持ち続ける。

5か移動平均の向き＜ローソク5本分維持している＜ローソク10本分維持している。少なくとも5本分維持しているモノを方向性がある、という。
極論すれば、TOPIXと対TOPIX業種指数チャートが同じ方向であればよい。