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男娼
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2018/06/01 |
JAN | 9784334950354 |
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男娼
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
この著者の「男娼」が面白かったためこちらも読んでみた。 第一章は文章がかたく、風俗嬢のとにかく真面目なインタビュー。 第二章から中塩さんらしさが発揮され、風俗嬢が語る出来事からその人の人生や物語が垣間見れ、文章が生き生きとしてくる。 お水と風俗の夜の世界だけで生きてきた嬢は考...
この著者の「男娼」が面白かったためこちらも読んでみた。 第一章は文章がかたく、風俗嬢のとにかく真面目なインタビュー。 第二章から中塩さんらしさが発揮され、風俗嬢が語る出来事からその人の人生や物語が垣間見れ、文章が生き生きとしてくる。 お水と風俗の夜の世界だけで生きてきた嬢は考え方がフワフワしているが、社会人経験のある嬢は地に足がついているというかしっかりしているなと感じた。 また、その嬢の現役時代だけでなく、嬢をあがった十数年後に再インタビューしているのは、風俗という仕事を俯瞰して見ることができてとても良いと思った。 印象に残った点をいくつか。 ①対外的に愛想がいいタイプより、淡々と応対する人の方が取り繕わなくても生きてこられたのだから、人間的に信用できる。 ②男と二人きりの状況で襲われたら急所より顔面を狙え。一瞬、動きが止まるので、その隙に逃げられる。 ③中塩さんが風俗嬢とアジアに惹かれる理由は、その懐の深さにある。猥雑で混沌とした世界で、正も悪も光も影も表も裏もざっくり飲み込んでくれる包容力のようなものに惹かれるとのこと。 最も印象に残った点は、あがった嬢が現役時代を振り返って風俗という仕事は「魂が削られる、心の傷を負う気がする」と語っていること。 中塩さんもあとがきで、風俗(個人売春)を始めようか迷っている人へこうアドバイスしている。 「やらないで済むならやらないほうがいい。悲しむ人がいるならしないほうがいい。身体を売らないと心や生活がラクにならず生きていけないのであれば始めればいい。そして一度でも経験したら、その後は、したことを後悔しない生き方をすること」。 これは風俗嬢の取材をライフワークとして続けてきた中塩さんの最大公約数から導き出した答えだそうだ。
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女性ライターが風俗を描いた作品は、男性の視点でみるととても新鮮に感じます。 金で性を買うのは男性。 そんな固定観念は、エロ、のひとつの視点でしかないのに、男性から見た性産業への視点だけがあまりにも強かったことに、この本を読めばはっと気づくことができるでしょう。 でも、さすが...
女性ライターが風俗を描いた作品は、男性の視点でみるととても新鮮に感じます。 金で性を買うのは男性。 そんな固定観念は、エロ、のひとつの視点でしかないのに、男性から見た性産業への視点だけがあまりにも強かったことに、この本を読めばはっと気づくことができるでしょう。 でも、さすがのライターさんも、中から自分の性と異なる形の性にたいして、とたんに混乱していくのが伝わってきます。 性は自分の理解、自認によってとても固定化しやすくて変化させるのが難しい部分なのがよくわかります。 居心地よく生きることのとても重要な部分は、性によってとても繊細に織りなされているのだなぁ、と感じます。
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ジゴロ、ウリセン、ニューハーフへのインタビュー。興味深いのは性転換の果てに目的を達成した元男は自殺しやすいという話。人間は見果てぬ夢がないと死ぬということか。
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