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ウロボロスの純正音律(下) 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2018/06/14 |
| JAN | 9784065118061 |
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ウロボロスの純正音律(下)
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商品レビュー
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意外性 ★★☆☆☆ 熱中度 ★★★★☆ 読後感 ★★☆☆☆ 印象深さ ★★★★☆ キャラクター ★★★★☆ 入手困難 ★★★★☆ トータル ★★★★☆ ウロボロスの純正音律は,黒死館殺人事件を意識した作品になっている。ウロボ...
意外性 ★★☆☆☆ 熱中度 ★★★★☆ 読後感 ★★☆☆☆ 印象深さ ★★★★☆ キャラクター ★★★★☆ 入手困難 ★★★★☆ トータル ★★★★☆ ウロボロスの純正音律は,黒死館殺人事件を意識した作品になっている。ウロボロスシリーズに特有のうんちくは,囲碁,星座,音楽といった部分に向けられている。 作品全体の作りはいたってシンプル。トリックとしては,玲瓏館に来ていたほとんどの人物が,オラウータンのオリガの存在を,「人間はあまりに恐ろしく,あまりにも信じられないものを,頭の方で見て見ぬふりをしてしまう。」という理由で見ることができなかったというもの。このプロットをベースとして,うんちく満載の作品を作り上げている。 ○ プレリュード 南雲堂という出版社の南雲一範から,竹本健治が,「漫画を書いてほしい」と依頼を受ける。 ○ 第一章 竹本健治が,玲瓏館で囲碁漫画の制作を始める。 ○ 第二章 玲瓏館の図書室の公開の日に,モルグ街の殺人の見立てで,福井健太が殺害される。また,謎の棋譜(囲碁)の謎が,「キリエ」というグレゴリオ聖歌の楽譜であることが分かる。 ○ 第三章 まだらの紐の見立てで,国樹由香が殺害される。小栗虫太郎が,玲瓏館をモデルとして黒死館殺人事件を書いていたことが分かる。 ○ 第四章 竹本健治と京極夏彦が,玲瓏館の地下迷路を発見し,地下で,南雲やリエンヌらが合唱をしていることを知る。 ○ 第五章 映画版,犬神家の一族の見立てで,京極夏彦が殺害される。 ○ 第六章 北村薫による真相の推理。事件の核心は,ほかの人間には見えない「オラウータン」の存在。「オラウータン」を見ることができたのは、国樹由香と竹本健治の息子の竜都だけだった。オラウータンはオリガという名前であり,第一の殺人の犯人だった。第二,第三の殺人は,オリガの存在を隠すために,リエンヌが第二,第三の殺人を実行していた。 ○ 登場人物 南雲一範 南雲堂という出版社の編集者(経営者)。物語の舞台となる玲瓏館のオーナー リエンヌ・オイデゲルグ 玲瓏館のメイド。第二,第三の殺人の犯人 河内実加 プロの漫画家。代表作は,「人形はこたつで推理する」の漫画化など 国樹由香 プロの漫画化。喜国雅彦の妻。第二の殺人の被害者 篠田真由美 ミステリ作家。作中では自由奔放に動き回り,好き放題言っている。 蔵本祐美子 カタギの主婦で同人誌作家。田中耕一の知人。篠田真由美とも仲がいい。 樺沼 玲瓏館の使用人。プロレスラーみたいな大男 鈴 玲瓏館の使用人。老女 野村和哉 宇宙開発事業団で衛星の打ち上げに携わっている人。地味。作中で大森弘恵とクリスマスイブに赤坂のレストランに行く。 上原奈津子 図書館の司書。斉藤雅子とは高校時代からのコンビ 斉藤雅子 何をしている人かはっきり書かれていない人。アシスタントのひとり。上原奈津子とは高校時代からのコンビ 福井健太 書評家。第一の事件の被害者 大森弘恵 弁護士事務所の事務員。竹本健治の読者のひとり。アシスタント。作中でクリスマスイブに野村和哉と赤坂のレストランに行く。 竹本竜都 竹本健二の息子。9歳 遅塚久美子 集英社の編集者 京極夏彦 ミステリ作家。第三の事件の被害者 橘田久美子 科学研究所の女性 乾敦 元ミステリ評論家。ゲーム会社社員。ウロボロスシリーズには,偽書から登場している。 小出和代 喜久屋書店の店員。小出兼政という江戸時代の算学者の末裔 東雅夫 雑誌「幻想文学」の編集長 北村一男 「EQ」の編集者 喜国雅彦 漫画家。無類のミステリマニア 綾辻行人 ミステリ作家。本作品では,探偵役の取りまとめ,狂言回しのような存在 西澤保彦 ミステリ作家。本格ミステリ第二世代の代表的な作家で,関西在住 東海洋士 竹本の友人 南澤大介 音楽家 御子神 刑事。今回の連続殺人事件を担当 千街晶之 書評家。屋根に逆さで吊るされるという惨劇に見舞われる。 南雲算哲 玲瓏館の創設者 村川真一 田中幸一と同人誌で論戦をしていたことがあるマニア。主要な男性アシスタントのひとり。 北村薫 ミステリ作家。この作品では探偵役として,最後に真相を推理する。 倉阪鬼一郎 ホラー,ミステリ作家。この作品では地味な存在
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面白かった。 『基礎論』読んで『虚無への供物』を読みたくなり、『純正音律』を読んだら『黒死館殺人事件』を読みたくなる… ミステリ作家たちの推理合戦を読んでると、『虚無への供物』を直前に読んだ気持ちが蘇り、最後とんでもないしっぺ返しを喰らうのではとドキドキしたら、オチがあれで「えええええー?!」となった。 えっ…いやしかし名作へのオマージュ的なシリーズ話でもあると考えればアリなのか???? でもとにかく面白いのは面白い。詰碁のところはさっぱりすぎてほとんど読み飛ばしてしまったけど、音律や暦についてのところは興味深かった。世代的に囲碁の小説漫画といえば『ヒカルの碁』だけど、全然ルールわかんないままだなぁ… あとがき読んで『天啓の器』読んでみたくなったけど、どうかなあ、
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面白かった! 下巻はいろんな謎がどんどん解けていくので先が気になって一気に読めた。 登場人物もみんな個性があってそれだけでも楽しいし、事件や推理合戦ももちろん面白かった。 事件自体の謎は細かい疑問ポイントを覚えて繋ぎあわせながら読んでいけばもしかしてこういうことかも、とはわかるけど暗号だったり謎の地下迷宮だったりワクワクするポイントが多くて惹きつけられる。 囲碁や暦の薀蓄?謎?は私にはなかなかぴんとこなくてあまりちゃんと理解できないまま進んじゃったけど…。 それと黒死館読んでる人はもっと楽しめるかも。 作者のあとがきや喜国さんの解説?というかあとがき?(むしろ作品の一部って感じすらある)も面白くて、最後の最後まで楽しめた。 喜国さんのはラスト結構ゾッとしました。
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