コンピュータとは何か？

中村克彦(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京電機大学出版局
• 発売年月日: 2018/05/21
• JAN: 9784501556402

商品レビュー

2019/01/26

入門書っぽいタイトルだなと思って読んでみたら、無茶苦茶難しかった。
出版社をよくよく見てみると、「東京電機大学出版局」とあるので、大学の教科書向けに書かれたものだと思われる。どうしようかと思いながらも、とりあえず理解できないところも飛ばし読みしながら読んでいった。自分は大学では情報系の学科をでてるから、この本に書いてあることも、少し(3割程度)は何を言わんとしているのか分かったけど、本当にコンピュータを知らない人が、コンピュータとは何か知るためにこの本を読むことは全く持ってオススメできない。
第1章と第2章では、コンピュータ以前の歴史について。まさか、言葉が生まれた時から書くとは思わなかった。逆に、それだけ歴史について語ってるのに、第9章の人工知能の章で、「今まで2回の氷河期があり……」みたいなよくある話が書いてなくて逆に驚いた。
CDの誤り訂正についての話はちょっと面白かった。音楽用CDでは誤り訂正できないときは前後のアナログ値から補間するけど、CD-ROMはそういったこともできないので、100MB分を誤り訂正用に使っているのだとか。だから、記録容量は音楽用CDより100MB少ないらしい。
後、日本においてバックスラッシュが円記号に変わっていることについて、ISOによりバックスラッシュは各国の通貨記号に変えてもいいと定められているからなのだとか。いったい誰がそんなこと言い出したんだ……。