THE REAL MADRID WAY レアル・マドリードの流儀

スティーヴン・G・マンディス(著者), 喜田直子(訳者), 酒井浩之

• 販売会社／発売会社: 東邦出版
• 発売年月日: 2018/05/17
• JAN: 9784809415852

商品レビュー

2020/09/17

米国野球ならヤンキース、NPBなら巨人。そしてサッカーならばレアル・マドリー。僕は常に勝者のメンタリティを保ち続ける集団に惹かれてきた。

ただレアル・マドリーがもつ最も輝かしい特徴は「勝利」ではないと著者は言う。それは文化なり価値なりコミュニティの連帯なりといった「Hala Madrid」を合言葉にした強固な帰属意識なのだそうだ。

たしかに、レアル・マドリーはどんなスポーツのジャンルにおけるクラブ・球団・チームよりもSNSのフォロワー数が多い。世界中のそこかしこでクリスティアーノ・ロナウドのプレーに魅せられた家族たちがHala Madridを叫んでいる。もちろん、僕もその一人である。

以上のような部分に僕は惹かれたのだけれど、この本の大半はいかにフロレンティーノ・ペレスが優れた経営者であるかという著述に割かれている。サッカークラブ経営というキャッシュ・フローの目まぐるしい業界のビジネスについて学びたい方には、うってつけの一冊と言えるだろう。

2018/07/27

レアル・マドリーの財務状況にフォーカスした本。ペレスを礼賛していることと、アメリカ人向けなのか野球やNBAの例えが非常に多い

2018/06/30

やや偏っているけど面白く、一気に読了！
データを対比させ、レアル・マドリードの輝かしいバイオグラフィを綴っている。
作者はとにかくペレス会長一押しで、偏り方が半端ないのですが、内容はエキサイティング面白かった。
一方、文書の中にやたら「文化」、「価値観」を大事にすることこそがすべてのような記述があるも、それ自体がよくわからなかった。
自身がフットボールをよく追っていた当時、世界中で疑問を呼んだマケレレの扱いとベッカム加入についての記述もあって、（賛同しないけど）なるほどと思った。
一番印象に残ったのは、第三次ギャラクティコは何が（誰が）もたらしたか。これは付録資料Dの分析データが一目瞭然で、あらためてCR7（あとメッシ）はとてつもないんだなって思った。