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友情の哲学 緩いつながりの思想
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 作品社 |
発売年月日 | 2018/04/26 |
JAN | 9784861826924 |
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友情の哲学
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・理想化された友情を持ち上げる(そのことによってわれわれは友情から疎外された気分になってしまう)のではなく、より現実に即した緩い定義のもとで友情について考えることを目指す。 ・著者が採用するアリストテレスによる友情の定義は、①他者に惹かれること、②相手のために良かれと願うこと、③...
・理想化された友情を持ち上げる(そのことによってわれわれは友情から疎外された気分になってしまう)のではなく、より現実に即した緩い定義のもとで友情について考えることを目指す。 ・著者が採用するアリストテレスによる友情の定義は、①他者に惹かれること、②相手のために良かれと願うこと、③それが双方向的に起こっていること、④その事実に両者共に気づいていること、である。 ・神(=自立している、自足している)ならぬ人間だからこそ友人を必要とする。 ・カント倫理学について。「自立であれ、自律であれ(さらには、自足であれ)、それらの理念が他者による支えを必要としないあり方をめざしている点、つまり、人間が社会的存在として他者に依存する事実を、あたかも超克されるべき何ごとかであるかのように考えている点は、共通する。」(78頁) ・友情は性愛のように排他性を求めることはなく複数性を許容する。しかし、博愛のようには普遍性を志向せず、選択的である(個別性を認める)。その中間性というのが友情を特徴づけている。 ・人間は変化する以上、友情は持続しないものである。それでも持続するとすれば、そこでは新しい友情が生まれているのかもしれない。
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友情について哲学した本。アリストテレスのフィリア、カントの友情論、モンテーニュやニーチェの友情論などが取り上げられ、検討されている。前半は友情概念の分析でちょっと読むのが面倒だが、全体としては友情が恋愛関係のように排他性ではなく複数性を許すものだという特徴が強調されている。後半は...
友情について哲学した本。アリストテレスのフィリア、カントの友情論、モンテーニュやニーチェの友情論などが取り上げられ、検討されている。前半は友情概念の分析でちょっと読むのが面倒だが、全体としては友情が恋愛関係のように排他性ではなく複数性を許すものだという特徴が強調されている。後半は、若者でなくても友情は存在するか、年齢の離れた二人や男女間でも友情は成り立つかなど、興味深い個別の問題が取り上げられている。私の世代だと、友情といえば少年ジャンプを取り上げるだろうと思うが、少し世代が違うようだ。「私に友達が少ないのはカントのせいか」など、見出しのセンスがよい。
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とてもよい。 ヒュームへの言及がほしかった気がする。第7章の男女の友情、同性愛者の友情、高齢者のあたりはつっこんでみたいところがある。
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