じっと手を見る

窪美澄(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2018/04/05
• JAN: 9784344032750
• 関連ワード: 窪美澄 / 小説

商品レビュー

2025/02/02

富士山が見える街
行ってみたい…
さぞ素敵だろう

…と思うのは
住んでないからなんだろう
住んだら日常だもんね

そんな街の日常を生きる人たち
みんなどこか不幸
というか諦念感？
そしてみんな少しずつだめな人

主人公？の日奈が
私は女だからか
一番好きではなかった
もっと自分の足で歩いて！
しっかり考えてしっかり生きて！
って思っちゃう

弱くて男に頼らざるを得ない
それがずるくても
そうせざるを得ない人もいるのは理解できるけど

真弓のほうがまだわかりやすいし
潔い気がする

最後は二人よりを戻すのか
と思わせる終わり方だったけど
またなにかあったら
結局この2人は
ただただ傷つけ合うだけだと思う
せめて罵りあってでも別れてほしいが
二人とも言いたいことも言えず
お互いを思い合うようで思っていないんだ
じとじとしてていやだ
そこがとてもリアル

2024/10/30

・地方に暮らす介護士の生活や家族、そして仕事も恋も性も、全部生々しく描かれていて気持ちが沈む
・「それを愛とまちがえるから」宮澤さんのところに行っちゃったりするんだけど、それが人間というものなんだなあ

2024/09/07

富士山を臨む街で介護士をする男女とそこに関わってくるむ男女2人…
それぞれの視点から章ごとにすすめられる。

なんだかよくわからないけど、富士山を見るたびに生活の中に富士山があるってどんな感じなんだろうと思っていたのと、介護士という職業が最近、身近になっていたこともあり、興味深かった。

生育環境の違いで考え方も進む道も違ってくる人達。それでも、それぞれの道で幸せを見つけてほしいと願わずにはいられない。