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じっと手を見る の商品レビュー

3.6

128件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

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2026/04/20

複数の人物からの視点で見る恋愛物語。誰もが自分を軸に恋愛を捉えている。1つの恋愛で起こった事実は変わらないが、起こった事実に対してどう感じるかは人次第。また感じたことから、どのような行動に移すかも人次第。恋愛をする上で必要な価値観。誰もが同じ捉え方をするわけではない。だからこそ色...

複数の人物からの視点で見る恋愛物語。誰もが自分を軸に恋愛を捉えている。1つの恋愛で起こった事実は変わらないが、起こった事実に対してどう感じるかは人次第。また感じたことから、どのような行動に移すかも人次第。恋愛をする上で必要な価値観。誰もが同じ捉え方をするわけではない。だからこそ色々な出来事が起こる。特に恋愛においては、その人の過去や現在の状況が強く影響する。

Posted byブクログ

2026/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私の周辺に、この作品的なる磁石は見当たらないし今後見つかることも無さそうだ。唯一私を惹きつける磁石のようなものの正体に、本当は気付いているのだけれど苦しいので言わないでいた。というより、磁場を感じていながらそれが磁石なのだとは分かっていなかったという方が正しい。 私も宮澤さんのように1度ゼロにしてみたいが、どこまで遡りたいのかが分からない、という点には激しく同意した。だし結局ゼロにならなかった所を見ると、宮澤さんの磁石は東京タワーではなかったのではないかと思うのと同時に、彼自身もきっとそのことに気付いていたのだと思いたくなった。 こんなにもくっきりとした背景や命と共に、幸せに潜む不幸を突きつけられると身動きが取れなくなる。ただ最近は、歯の浮くようなセリフを言うことが減ったので、これ以上磁力が強まることはもう無いと思う。

Posted byブクログ

2026/02/23

みんな好きだから一緒にいるなんて単純なものじゃない。情が邪魔したり世間体があったり、仕事で引き止めたり。きれいなだけじゃない生々しさがあった。

Posted byブクログ

2026/02/08

YouTubeで朝井リョウさんがおすすめしていたため読みました。 海斗のパート、ずびずび泣いてしまった。彼には本当に幸せになってほしい。 みんな違うかたちで不器用でよるべない。よるべなさを抱えながらも、どこかの誰かと関わり、その人の距離感で、ほどよく支え合って生きていってほしい...

YouTubeで朝井リョウさんがおすすめしていたため読みました。 海斗のパート、ずびずび泣いてしまった。彼には本当に幸せになってほしい。 みんな違うかたちで不器用でよるべない。よるべなさを抱えながらも、どこかの誰かと関わり、その人の距離感で、ほどよく支え合って生きていってほしいな。

Posted byブクログ

2026/01/04

日常的に、死に触れる機会の多い日奈と海斗は人間がいつか死ぬことをきっと日々再認識し、切実に毎日を生きているのかもしれない。迷子のように頼りなく、それでいてどこか逞しさを感じさせる2人の姿が読後も妙に心に残り、もっと見届けたいような気持ちなった。きっと人は誰かを求めずには生きていけ...

日常的に、死に触れる機会の多い日奈と海斗は人間がいつか死ぬことをきっと日々再認識し、切実に毎日を生きているのかもしれない。迷子のように頼りなく、それでいてどこか逞しさを感じさせる2人の姿が読後も妙に心に残り、もっと見届けたいような気持ちなった。きっと人は誰かを求めずには生きていけなくて、その誰かはいつだって替えがきかないんだよね。自分に正直になればなるほど行き場のない感情が生まれる。そんな複雑で繊細な思いを丁寧に掬いとり、体温を感じられる生身の人間を描き続ける窪さんが好きだ。そして「手」の描写が秀逸。

Posted byブクログ

2025/11/07

じっと手を見る、この人は僕にとって何?なんで一緒にいたいと思うんだろう。こんなにも中身のない自分なのに。自分をまっさらで見てくれる場所を探して、遠くに行く。だが、似たような街が蔓延るばかり、それとも自分の見る目が変わらないからか。人を通して出ないと自分自身が形をなさない、あの花よ...

じっと手を見る、この人は僕にとって何?なんで一緒にいたいと思うんだろう。こんなにも中身のない自分なのに。自分をまっさらで見てくれる場所を探して、遠くに行く。だが、似たような街が蔓延るばかり、それとも自分の見る目が変わらないからか。人を通して出ないと自分自身が形をなさない、あの花よりも赤い、こんなにも大きな山が聳え立つ、それ自体正解かも知らずに。 ※柘榴のメルクマーク

Posted byブクログ

2025/10/25

恋愛小説として読むのもありそうだが、私はそうは見えなかった。地方の衰退、介護職の現実、若者の貧困、東京との感覚のズレといった社会問題が静かに描かれている。登場人物の心情に共感はできなかったけれど、滲み出る諦めや閉塞感が苦しかった。

Posted byブクログ

2025/10/13

同じ街で育った日奈と海斗。2人は付き合っていた。 介護士として働く中で様々な問題が出てくる。その時々で出会う人との関係。自らが居心地の良い方向へと誘われていく。 誰しも相手にこうしてほしいと思うけれどきっとそれは相手も同じで、よるべない夜が平等に来るのだろう。 自分自身と同じ20...

同じ街で育った日奈と海斗。2人は付き合っていた。 介護士として働く中で様々な問題が出てくる。その時々で出会う人との関係。自らが居心地の良い方向へと誘われていく。 誰しも相手にこうしてほしいと思うけれどきっとそれは相手も同じで、よるべない夜が平等に来るのだろう。 自分自身と同じ20代前半から、30代にかけての変化が描かれていて読みやすかった。

Posted byブクログ

2025/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

朝井リョウが出版区のYouTubeで話していたから気になって読んだ。窪美澄さんの本を初めて読んだ。 リアルでしんどかったというのが1番はじめに出てくる感想。 寂しさとかわかってほしいけどわかってもらえないこと、わかってあげられないこと、誰かにそばにいてほしいと願うこと、人を頼ること。 大学卒業後に介護士として一年程働き、精神的に辛くなって退職した友だちのことを思い出した。夜勤とかセクハラとか入浴の介助とか、描写が上手だから、その子を重ねてしまうと辛くなった。 どの登場人物たちも、はっきり自分が重なったりはしなかった。みんな結構ひどいし結構可哀想でつらい。でもところどころ見覚えのある感情があった。自分の子どもがほしいと思わないこと。セックスの何がいいかよくわからないけどなんかおぼれること、そうしてるときは夢中になること。人に執着してしまうこと。将来の不安、1人で死んでくのかな。そばにいてよと思ってしまうこと、思ってても言えないこと、だからもうそれを口にできたらそれだけで充分なこと、など。 あとはほんとしんどかった。読んだことのないようなお話で、読んでみて良かったと思う。

Posted byブクログ

2025/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こちらも朝井リョウさんが本ツイで紹介されていた本で「幸せとは言いづらい恋愛小説」と表現されていたが、まさにその通りの内容だった。 富士山の見える地方都市で介護士として暮らす日奈を中心に、彼女と関わる色々な人の視点で物語が進んでいく。 大人なんだし、好きなように自由に生きていいはずだし、好きな人と一緒に暮らすのが幸せなはずなのに、なぜか上手くいかないのはなぜなんだろう…そんなことを思いながら読んだ。 人生なかなか思い通りにはいかないもの。 そんな中、周りを振り回しながらなんだかんだ道を切り開いていく日奈はめちゃくちゃたくましいなと思った。 日奈は弱いように見せかけていてむしろ強くて、逆に海斗や宮澤さんに同情してしまった…。 誰かに縋るような生き方はしたくないけど、人は一人では生きていけないわけでもあり、一方的に寄りかかるのではなく支え合える関係が築けたらいいのかなと思った。

Posted byブクログ