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全訳 封神演義(4)
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全訳 封神演義(4)

二階堂善弘(訳者), 山下一夫(訳者), 中塚亮(訳者), 二ノ宮聡(訳者)

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全訳 封神演義(4)

定価 ¥3,520

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勉誠出版
発売年月日 2018/03/27
JAN 9784585296447

全訳 封神演義(4)

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商品レビュー

4.3

3件のお客様レビュー

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2024/11/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

中国明代に成立した神怪小説『封神演義』の日本語完訳本。古代中国の周と殷の戦い(殷周革命)を背景に、神仙妖人が数多の術や宝寶を駆使して相争う一大戦記を描く。最終巻となる本巻では第七十六回「鄭倫捉将取汜水(鄭倫、将を捉え汜水関を取る)」から第一百回「武王封列國諸侯(武王、列国諸侯を封ず)」までを収録、物語の完結までを描く。 本書は、明代の神怪小説『封神演義』の日本語全訳シリーズの第4巻にして最終巻である。全百回の物語の完結編となる本巻では、いよいよ武王・姜子牙による殷朝打倒、そして諸霊封神の顛末を描く。東へと軍を進める姜子牙たちの前に立ち塞がるのは、殷朝に仕える異能の将や道人たち。仙界の闡・截二大教派の争いも最終局面へ突入し、誅仙・万仙の陣の下両派の教主が自ら干戈を交える。全ては天数の定めの下、敵も味方も無情の戦場の内に命を散らし、その魂魄を封神台へ飛ばしていく。そして傾国の妖女妲己の首が落ち、焼け落ちる摘星楼の内で紂王が最期を迎える時、聖王の君臨する新たな王朝の時代が幕を開ける――。 全4巻に及ぶ『封神演義』シリーズの締めとなる本書は、荒唐無稽・奇想天外な仙人英傑の物語の最後を飾るに相応しいものとなっている。元始天尊・老子・通天教主ら仙界の首領自ら情け無用の大乱闘を繰り広げる誅仙・万仙両陣の戦い、黄飛虎、土行孫・鄧嬋玉夫妻が非業の死を遂げる澠池城攻略戦、変幻自在の梅山七怪を前に楊戩の術が唸りを上げる孟津の戦いと、これまでにも増して激しい戦いが次々と繰り広げられる。そして渾君紂王の最期と姜子牙による諸霊封神の儀、周王朝の建国をもってして、『封神演義』の物語は堂々完結と相成るのである。 巻末には、『封神演義』の民間信仰への影響を泰山信仰を例として解説した山下一夫氏のコラムを載せるほか、監訳者二階堂義弘氏による殷周革命後の歴史を紹介したエピローグを収録している。どちらも『封神演義』の前史と影響を知るのに有用なものとなっており、物語を楽しんだ後には是非とも目を通しておきたいところである。

Posted by ブクログ

2018/11/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

物語のクライマックスに相応しく盛り上がった最終巻。特に闡教・截教・西方世界(仏教)の教主たちが、それぞれの宝器をつかって戦いを繰り広げる万仙陣の戦いは圧巻でした。なので、その後の梅山の七怪戦は正直蛇足だったと思います。そして、ようやく女媧も参戦し、楊戩を助けたり、妲己三姉妹を捕まえたりと大活躍。一番おいしいところを持っていきましたね(笑) 主要キャラがあっさり死んでいくところは変わらないのですが、妲己三姉妹や紂王の最期はさすがに感慨深く、読み応えがありました。妲己三姉妹が剣を取り、周軍に戦いを挑んだのには驚きましたが、意外な展開で面白かった。そして、紂王の死から武王の登極、神仙・人間の封神を終えて、諸侯の冊封、周王朝の建国までを述べて、物語は大団円で終わります。 封神演義という物語全体の感想としては「内容はいまいちだが、神や仙人たちのキャラクター付けと宝器などの発想は魅力的」といったところでしょうか。同じような展開が続いて、途中は退屈で読み辛かったのですが、中国の神仙に関する知識があればまた違った読み方ができたかもしれません。今度は中国の神仙について詳しく調べていきたいなと思います。 本書の最後に、訳者による本編補完のエピローグとコラムがあるのですが、今回もとても面白く、内容を理解するための助けになりました。この長い物語を読みやすく、かつ、分かりやすく訳して頂いた訳者の方々に感謝です。

Posted by ブクログ

2018/08/30

第七十六回~百回まで。三教のトップによる総力戦『万仙陣』、妖怪変化『梅山の七怪』を苦戦しながらも退治し、紂王を廃して妲己を処刑し封神の後始末…といった感じの最終巻。 七怪との対決は楊戩の一人舞台の大活躍っぷり(ここ最近、後衛で食料運ぶ係やっててあんまり目立たなかったのを取り戻すか...

第七十六回~百回まで。三教のトップによる総力戦『万仙陣』、妖怪変化『梅山の七怪』を苦戦しながらも退治し、紂王を廃して妲己を処刑し封神の後始末…といった感じの最終巻。 七怪との対決は楊戩の一人舞台の大活躍っぷり(ここ最近、後衛で食料運ぶ係やっててあんまり目立たなかったのを取り戻すかのような…)。それと思いの外、紂王の最期は格好良くそして切なく描かれてて驚いた。その後の後始末部分は「めでたしめでたし」で終わるのではなく、次の新しい国を制定するところを細かく書いてて面白かった。 訳者さんによるエピローグ補足(中国史絡みの解説)はこの方面疎いのでありがたいです。

Posted by ブクログ