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ウィステリアと三人の女たち
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/03/30 |
JAN | 9784103256250 |
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ウィステリアと三人の女たち
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商品レビュー
3.4
47件のお客様レビュー
短編集でした。4編の。 川上未映子さん。2014.2016.2017年の作品なので、著者が40歳前後の作品。 短編集なので、ずっしり、とまではいかない。 記憶の断片みたいな作品たちでした。 読後、気づいたのは、ほぼ男が出てこないこと。 後半の2作品、「マリーの愛の証明」と「ウ...
短編集でした。4編の。 川上未映子さん。2014.2016.2017年の作品なので、著者が40歳前後の作品。 短編集なので、ずっしり、とまではいかない。 記憶の断片みたいな作品たちでした。 読後、気づいたのは、ほぼ男が出てこないこと。 後半の2作品、「マリーの愛の証明」と「ウィステリアと三人の女たち」がよかったです。 マリーの最後の長いセリフには、ぐっとくるものがあった。 そう川上未映子さんの作品には、必ず、ぐっとくるものがどこかに出てくる。特に後半に。たたみかける。そのために読むと言ってもいい。必ず後半に、ぐっと鷲掴みにされる。 引用(ネタバレ)マリーのセリフ ねえ、人は、本当は、何もないところから愛を生みだすことなんてできないんじゃないかしら。どこかにある大きな愛の一部を自分のものだと錯覚して、そしてそれをやりとりできているような気がしているだけなんじゃないのかしら。ちょっとした光の加減や、風向きでそう思ってしまうけれど、愛じたいは、わたしたちの存在を越えて、最初から最後まできっとどこかにあるもので、愛っていうのはきっと、わたしたち個人のものなんかじゃなくて、どこかにあるものなのよ。どこかにあるそれに、わたしたちはときどき触ったり触らなかったりしているだけなのよ。たぶん。 わたしがあなたを愛していたかどうかを証明することはできない。けれど、いま自分が誰かを愛していないからといって、愛が消えてしまったことにはならないんじゃないかしら。そしていま自分が誰かに愛されていないからといって、そこに愛がないとは言えないんじゃないかしら。誰に愛されていなくたって、もしその人が愛のことを一度でも知ったことがあるのなら、愛はそこにあるとはいえないだろうか。だから、そのことを悲しむ必要はないんじゃないかとわたしは思う。 * ちょっと前に別れたカレン(女同士)に付き合っていたときに本当に愛していたか?の質問に対する長台詞の一部です。マリーからの別れ。このセリフは、ほぼ最後までではあるけど、途中で終わります。なぜなら、セリフの途中でカレンがもう興味を失っているから。道の石を数えての興味を示さないカレン。 カレンが興味を失うような人だから、マリーは別れを決めたのだろう。結局、「合わない」のだろう。 それにしても登場人物の想像力にうなる。 タイトルにもなってるウィステリアの三人の女たちでも、後半に想像力がうなる。 取り壊される建物に忍び込み、からの 主人公の勝手な妄想のシーンの妄想力にうなる。 そして、妄想力によって人生の選択をするにまで至る。旦那さんとは別れるであろう。 女同士の恋愛も含めてのあれこれの短編集でした。 川上未映子さんの作品は、 やっぱり、ぐっとくるものがある。 と思いました。
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おもしろかった! 読みやすい著者の本は。 ちょっとブルっとする感じもあるけど、人間の奥を感じるしすき。
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短編のうち二篇は思春期少女を描いたもの 自分にも身に覚えがあるその時期特有の残酷さや性への過剰な敏感さの表現に痺れた 後の二篇もそれぞれ女性の抱える虚ろさの中にある何かを見つめていて、川上さんの物語を読むと同時に自分の内面を見据えられてる気持ちになる 人生のうち何度も読み返したい...
短編のうち二篇は思春期少女を描いたもの 自分にも身に覚えがあるその時期特有の残酷さや性への過剰な敏感さの表現に痺れた 後の二篇もそれぞれ女性の抱える虚ろさの中にある何かを見つめていて、川上さんの物語を読むと同時に自分の内面を見据えられてる気持ちになる 人生のうち何度も読み返したい作品
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