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小屋を燃す
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小屋を燃す

南木佳士(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2018/03/29
JAN 9784163908199

小屋を燃す

¥220

商品レビュー

4

6件のお客様レビュー

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2023/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 1分間の最大心拍数は220から年齢を引いた数値。脳の血流を増やすには、少なくともその60%以上の運動強度が必要になる。いくつになっても運動が脳を丈夫にする。著者は、からだを鍛えるためではなく、脳の血流を増やすために歩く。まず間違いないのは、不機嫌そうな人はたいてい歩いていない。よく歩いている人は、動作は機敏、口調は軽い。南木佳士「小屋を燃やす」、2018.3発行、読み応えのあるエッセイ(私小説?)4話です。畔を歩く、小屋を造る、四股を踏む、小屋を燃やす。

Posted by ブクログ

2021/03/18

信州の病院で定年を迎えた医者は、病気の社宅を出て小さな家にすみはじめていた。そこで知り合う同年代の地元の男たち。医者のくせに何も知らないと笑われながら、共に酒を酌み交わす小屋を建てる。釣りに行く。そんな生活と自身の老いや病を描く連作。最後はともに建てた小屋を、自ら壊し廃材を燃やし...

信州の病院で定年を迎えた医者は、病気の社宅を出て小さな家にすみはじめていた。そこで知り合う同年代の地元の男たち。医者のくせに何も知らないと笑われながら、共に酒を酌み交わす小屋を建てる。釣りに行く。そんな生活と自身の老いや病を描く連作。最後はともに建てた小屋を、自ら壊し廃材を燃やし、その火を囲んで又酒を呑む。 老年に向かう自身と仲間たちを静かに書く。しみじみと良い仲間たちだと感じさせられた。

Posted by ブクログ

2019/02/23

内容より) 思い起こされる幼年時代、患者の最期を看取る医療と作家業の両立の無理からの発病…その日その日を生きのびるために、畔を歩き、四股を踏む。たぶん、答えはあらかじめからだのなかに用意されていたのだろう。南木物語の終章。信州の総合病院を定年退職した。同時代の男たちとイワナをつか...

内容より) 思い起こされる幼年時代、患者の最期を看取る医療と作家業の両立の無理からの発病…その日その日を生きのびるために、畔を歩き、四股を踏む。たぶん、答えはあらかじめからだのなかに用意されていたのだろう。南木物語の終章。信州の総合病院を定年退職した。同時代の男たちとイワナをつかみ獲り、小屋を造って集い、語り、そして燃す。生死のあわいをおだやかに見つめる連作短篇集―医師として生死を誠実に見守りつづけた著者にしか描きえぬ、幽明境を異にした者たちとの饗宴。充実の最新作品集

Posted by ブクログ