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現代アートとは何か
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2018/03/01 |
| JAN | 9784309279299 |

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商品レビュー
4.1
21件のお客様レビュー
横断的かつ思索に富んだアートに関する論考で、この分野にうとい私のような読者にとってもおもしろく読めた。初っぱなからアートマーケットのテーマと価値の矛盾について言及していることからも分かるとおり、いわば本書は、アート界への危機感からくる啓発書である。その為、各コラムで問題点を洗い出...
横断的かつ思索に富んだアートに関する論考で、この分野にうとい私のような読者にとってもおもしろく読めた。初っぱなからアートマーケットのテーマと価値の矛盾について言及していることからも分かるとおり、いわば本書は、アート界への危機感からくる啓発書である。その為、各コラムで問題点を洗い出すような書かれ方をしており、盲目的に良さをアピールし、現代アートの歴史や見方を教え諭すような本とは一線を画す。 なるほど確かに、ジャーナリズムがアートの現場をわざわざ報道することは少ない。それはそもそも報道業界がアートについて無知であるから、というのは目からうろこ。仮に取り上げられることはあっても、既に力を持ったアーティストのことに限られ、一層アートはアート界隈だけの狭いものとなっていく。 アートが「なんでもあり」の自由すぎる状態となった契機をデュシャンの『泉』に求める点は分かりやすい。加えてカルチャーの大衆化により、漫画、アニメ、ゲーム、ファッション、おもちゃ等に芸術が浸透と拡散をしたというのも理由として考えられそうだ。そうしてアートは、それら大衆に受けやすい作品とは違った、前衛的なものとなり、より界隈でのみ"ウケる"ものとなっていく。というのが読みながら感じた、アート業界が先鋭化しすぎた原因。「素人お断り」な雰囲気が漂うエリート主義が蔓延することで内輪で満足し、裾野を広げることができていないという著者の指摘も核心を突いてるように思える。 その他、女性や若手作家の搾取や、業界全体の男尊女卑について等、様々な角度から問題点を洗い出しており、ここ最近読んだアートに関する本の中でもっとも収穫を感じられた。 現代アートの見方について書かれた項もあり、情報量が多い分、著者の本気度が伝わってくる良本だ。
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立ち読みだがこの本はそこそこ新しく、網羅的であり、大変面白かった。 いずれ本棚に。 とくに7章 現代アートの動機(287〜356)を掻い摘んで。 1.新しい視覚・感覚の追求 感覚的なインパクトの追求 デュシャンの便器 音楽とアートの融合 音と光 味覚 2.メディウムと知覚の...
立ち読みだがこの本はそこそこ新しく、網羅的であり、大変面白かった。 いずれ本棚に。 とくに7章 現代アートの動機(287〜356)を掻い摘んで。 1.新しい視覚・感覚の追求 感覚的なインパクトの追求 デュシャンの便器 音楽とアートの融合 音と光 味覚 2.メディウムと知覚の探究 メディウム=媒体。メディアの単数形 絵画、立体、写真、映像、サウンド など 感覚的な追求、と対照 知的な探究 鑑賞者への問い 3.制度への言及と異議 焼きそばとカレー 虚無展 4.アクチュアリティと政治 日本のアーティスト集団 Chim↑Pom(チンポム) 5.思想・哲学・科学・世界認識 Human Mask 2014 6.私と世界・記憶・歴史・共同体 個人史 思い出 コンプレックス 7.エロス・タナトス・聖性 性・生・死・聖性 8章 現代アート採点法 には面白い提案。 7つの動機に特別枠(完成度と補助線)を加えた八角形について、作家動機(推定)と評価を重ねる。 7章の補足 インパクト一発勝負か、メディウムの可能性を探っているのか、アート史やアート制度に物申したいのか、政治社会的なメッセージを込めているのか、自身の(あるいは受け売りの)思想や哲学や世界認識を披露しているのか、私小説的に作家自身の、あるいは作家が属する共同体の物語を語っているのか、エロスやタナトスや、その果てにある聖性の追求か。 このような観点で作品を解釈して良い。おそらく正解はない。その結果、Like or Dislikeでいいじゃないか。まぁ、そう言うことで宜しいかと。 このあと著者の評価が披露され興味深い。 わかったつもりではいたが、アートは自由で、アート鑑賞も自由なんだと思った。しかし著者曰く感じるまま、ではダメ(p269)。背景を学べ、とも。 現代アートとはいつの何を指すのか、それはどうやら20世紀以降を指すわけでもなく、18世紀にはモダンアートと同様のものは誕生していたらしい(p190前後)。しかし原点はデュシャンの泉(1917)と言っても差し支えはないようである(p252前後)。 最後に、現代美術という言葉は適当ではないとのこと。現代アートはもはや美を志してはいない。ふむ。(p286) ——想像力の死はアートの死に他ならないばかりか、人間性の死にほかならない。(あとがきより)
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非常に重厚,面白い. 現代アートとは何かというシンプルで難解な問いに対して 自分のような素人でも腹落ちする見解を示唆してくれる. 本書で述べられる現代アートを構成する3要素,アーティストの7つの創作動機は今後間違いなく自分の芸術鑑賞の際の補助になってくれるだろう. 若干「料理...
非常に重厚,面白い. 現代アートとは何かというシンプルで難解な問いに対して 自分のような素人でも腹落ちする見解を示唆してくれる. 本書で述べられる現代アートを構成する3要素,アーティストの7つの創作動機は今後間違いなく自分の芸術鑑賞の際の補助になってくれるだろう. 若干「料理の四面体」にも通ずる構成を感じる. ============================ 現代アート グローバル資本主義を前提とするシステム アウラ 複製技術によって喪失した何か 芸術作品の持ついまーここ的性質 "芸術の起源は魔術や宗教に求められ、かつては畏怖や信仰の対象だったものが芸術作品へと移行した。神像や仏像が典型だが、それらは礼拝の対象であって、ただそこに存在しさえすればよく、実際に見る必要は必ずしもなかった"(例:見ると目が潰れるといわれていた天皇の御真影) 礼拝価値から展示価値へ さらに口実価値へ?(客寄せパンダ化) デュシャンの衝撃 現代アートの構成3要素 インパクト、コンセプト、レイヤー 作家の7つの動機 ・新視覚,知覚 ・メディアと知覚 ・制度への言及 ・社会問題,政治 ・世界の捉え方,思想,科学,哲学 ・私と世界 ・生,死,性 →美しさ.完成度は動機ではない. 千利休、デュシャンの先駆けとしての評価 既存の茶会の概念の破壊、レディメイド 現代美術ではなく現代アートもとい、現代知術 「誤読の自由」 鑑賞は己の人生での経験や記憶を総動員.正解はなく,批評のあってはならない. その上で批評家は鑑賞結果を批評という世間にアウトプット. その巧拙はいわば己の器を晒すようなもの.リスクが伴う豪胆な商売. わかる人はは分かればいい=エリーティズム ーーーーーーーーーー 筆者のまとめ ・アートワールドは矛盾に満ちている ・アートマーケットは加熱する一方 ・スーパーコレクターの作品の特権的な私有化や囲い込み ・美術館やアーティストは圧力にさらされている ・巨大美術館がポピュリズムに陥る.テーマパーク化 ・批評や理論は影響力を失っている ・1989年にアートの潮流が変わる「大地の魔術師」「オープン・マインド」 ー>ポストコロニアリズム,マルチカルチュアリズム ・アートの変容(アート史への言及,先行作品の示唆だけでなく政治的・社会的メッセージ) ・アート=選択,判断,命名の知的作業. デュシャンの泉の衝撃 ・今日のアートはすべからくコンセプチュアルアート ・アートの3要素:インパクト,コンセプト,レイヤー ・創作の動機7つ ・これからのアートはインスタレーション志向に.
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