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黄砂の進撃 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2018/03/15 |
JAN | 9784062938631 |
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黄砂の進撃
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黄砂の進撃
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商品レビュー
3.8
28件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
清朝末期の1900年、欧米と日本による国土分割への危機感、窮迫する貧困に手を打たない朝廷の無策、キリスト教による生活蹂躙への反発の中、「扶清滅洋」のスロ-ガンを掲げた排外主義勢力「義和団」を、駐在武官・柴五郎らの立て籠もる北京公使館区域へ進撃する義和団側から描かれた、松岡圭祐著『黄砂の籠城』と対をなす歴史小説。 〝光緒帝が控えめに告げる 「大清帝国の現在の兵力と財力では、日本およい欧米列強と戦うことなど、とても・・・」 その時、西太后の低く重い一言が響いた 「皇帝」 張り詰めた空気が漂う。 光緒帝は、それきり黙りこんでしまった...西太后の声が響いてくる 「民衆が力をつけておる。 人心こそ国家を支える。 仮に人心を失ったとすれば、なにゆえ国家が存立する」...「今こそとき至れり。 皇太后陛下、皇帝陛下、大清帝国に栄光あれ!」 〟
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面白かった! 「黄砂の籠城」と対をなすエンターテイメントストーリ! 義和団側の視点で描かれた物語 残念なのは、「黄砂の籠城」を読んですぐにこれが読めればよかった。「黄砂の籠城」で描かれた内容が清国、義和団側からも描かれているので、間をあけてよんじゃうと面白さが半減かなっと。 ス...
面白かった! 「黄砂の籠城」と対をなすエンターテイメントストーリ! 義和団側の視点で描かれた物語 残念なのは、「黄砂の籠城」を読んですぐにこれが読めればよかった。「黄砂の籠城」で描かれた内容が清国、義和団側からも描かれているので、間をあけてよんじゃうと面白さが半減かなっと。 ストーリとしては 義和団ができるまでの背景が描かれています。 満州族に支配され、キリスト教の宣教師にも生活を踏みにじられていた漢人達。そんな民衆が決起している中、成り行きで指導者になってしまったのが張徳成。 義和団はある意味宗教団体。 修業すれば不死身の体になるという民間信仰。 まったく知りませんでした。 そういった意味では宗教戦争でもあるのかも そんな一般市民・農民たちが北京公使館へ攻め入ったことになります。 義和団が蜂起する背景が理解できました! しかし、結局は朝廷に利用される形に そして、クライマックスへ... 良かった!! とてもお勧め 「黄砂の籠城」の上下巻と合わせて、一気に読むことをお勧めします(笑)
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「黄砂の籠城」で敵対していた清国・義和団の視点で描かれた物語。 元舟漕ぎの張徳成は、取り立て屋に襲われていた若い娘、莎娜を助けるが、追い払った取り立て屋が官兵たちを連れて来て取り囲まれてしまう。そこで李来中と名乗る男の機転により難を逃れた。そして、その中年男との出会いがきっかけで、義和団という組織が誕生する。 張徳成は義和団の天下第一壇大師となり、莎娜は十代の少女揃いの部隊である紅灯照の黄蓮聖母として、共に義和団を導く立場にあったが、清国軍の陰謀や義和団の暴走により追い詰められていく。 元々、日清戦争敗戦後キリスト教が清国内に広がり、宣教師だけでなく漢人クリスチャンまでが横暴に振る舞い始めた。それにより苦しめられていた農民たちの悲痛な叫びが「扶清滅洋」の旗印のもと、平和を取り戻すため拡大していったが、清朝の企てによって利用され、各国公使館VS義和団という構図に書き換えられてしまう。 各国を出し抜こうとした清朝であったが結局失敗し、義和団が次々と倒されていく中、権力者たちは保身のため変装して逃走。 絶望的な状況の中で、仲間の死に心を痛める張徳成は、莎娜に全てを託して進撃する。 個人的には黄砂の籠城に負けないぐらい面白かった。籠城の裏側で、張たちが義和団や清国の未来について考え奮闘する姿は、柴中佐や櫻井たちと同じように誇り高く、そして彼も優れた見識を持っているが、状況を好転させるほどの力は無く、理不尽な結末が決まっているだけに少し切ない。 また、漢人クリスチャン救出や、クルップ巨大砲の建設など、黄砂の籠城での場面を思い出しながら読める点も良かった。 そして、本作の主人公である張徳成は実在し、紅灯照の黄蓮聖母である莎娜も林黒児という実在した人物がモデルになっているようなので驚いた。 漢字の地名や、読み方が特殊な名前は流して読んだが、内容は考えさせられる事が多く、心に響く作品だった。
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