- 中古
- 書籍
- 文庫
ナルニア国物語(7) 最後の戦い 光文社古典新訳文庫
定価 ¥770
715円 定価より55円(7%)おトク
獲得ポイント6P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2018/03/07 |
JAN | 9784334753733 |
- 書籍
- 文庫
ナルニア国物語(7)
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ナルニア国物語(7)
¥715
在庫なし
商品レビュー
3.7
8件のお客様レビュー
シリーズ完走、最終巻 子供の頃は、宗教観が強すぎ、なぜ滅亡なのか事故死なのか全く釈然としなかったけど、大人になった今ではナルニアは何も終わってないのかと気付く。 終盤のカーテンコールのような演出も嬉しい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ナルニアの終焉と、もうひとつの始まり。 時はティリアン王の時代、大ザルによる偽アスランの出現は、大国カロールメンの侵攻を招き、ドワーフの不信も加えて、ティリアンを勝ち目のない最後の戦いへと導く。呼ばれたジルとユースティス、夢の中に現れた7名の王と女王、そして厩の中にあったものとは——。 読んだことはなくとも、ナルニア国は最終巻で崩壊し、呼ばれた子どもたちが現実世界としては死ぬのだと知っていた。それは有名な作品であるためにネタバレは避けられなかっただけで、今回読んでみて、やはりネタバレを知っているだけでは意味がなかった。 『銀の椅子』でもわかっていたようにアスランの国とは死後の世界である。ティリアンたちはナルニア国での戦いにおいて、ピーターたちはイギリスでの鉄道事故において、亡くなったのでアスランの国に集まり、再会する。ナルニア国の最後の戦いはまるで聖書の最後の審判であり、世の終わりにやってくる神の国がアスランの国と重なる。先にナルニア物語に現れるキリスト教的なモチーフの話を聞いてしまっている身として、そのような理解は仕方ないかもしれない。 しかし愛すべきリーピチープをはじめ、今までの登場人物の名前が次々と並ぶくだりは嬉しいものだ。もう一度皆に会える感動的な大団円である。現実世界において死んでしまっているけど。でもいつか自分も影の国を離れて本物の世界へ行ける、そこでは皆に会えると思ったら。それは幸せだと言えるだろう。死への恐怖がすべて拭いさられるわけではないけど。 ところで解説でも触れられていたが、現実世界としては1人残されてしまったスーザンはその後どうしたのだろう。ストッキングや口紅に夢中になっている、なんと年頃の女の子なのかと。願うなら自分では忘れていたとしてもかつての女王のように強く生きていってほしいし、いつか年老いてからでもナルニアのことを思い出して、アスランの国に来て、皆と再会してほしい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ナルニア国物語の最終巻。とうとうここまできた。 冒頭、“ナルニア最後の日々”という書き出しから始まり、それまでの一連の物語と異なって、序盤はどこか不穏な、ぞわぞわする空気が漂う。リリアン王の時代からすでに200年以上が経過し、ナルニアの住民の中にはアスランを信じない者たちも少なからずいるようになった。その心の隙間をぬって、大ザルのシフトが隣国のカロルーメンと組んで偽アスランを擁立。ナルニア王ティリアンは果敢に立ち向かうが…。 今回は、一人を除き、これまでの登場人物がフルで登場する。まさかユースティスがここまで成長するとは、初登場時からは想像もできなかった。ナルニアの創造から始まった物語は、ナルニアの「崩壊」で幕を閉じる。物語の背景にあるのは、キリスト教的終末論であることは明らかだろう。黙示録ではラッパを吹き鳴らす天使たちが登場するが、ナルニアでは時の翁が角笛を吹き鳴らし、世界を終末へと導くのである。 ルイスによるナルニアの終末の描写はとても視覚的である。これを子どもの頃に読んでいたら、良くも悪くも軽いトラウマになっていたのではないかと思う。それほどに異質で、かつ圧倒される。ただ、だからこそ、変な知識のバイアスがない子どもの頃にこの本を読んでおきたかったと思う。この最終巻によって、ナルニアは確実に他の多くの類書と一線を画す物語となった。 Kindleで安く電子版の合本が買えるので、思わず原著を入手した。これは子どもの頃にはできないことだろう。折に触れ読み返して長く楽しみたいと思う。
Posted by