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グッバイ、レニングラード ソ連邦崩壊から25年後の再訪
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2018/03/08 |
JAN | 9784163908069 |
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グッバイ、レニングラード
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
2024.2.3市立図書館 同じ著者の「カティンの森のヤニナ」がとてもよかったので、それより前に出ていた本も読んでみることにした。著者は10歳のときに崩壊直前のソ連に子ども記者として滞在したことがあり、それを原体験としてノンフィクション作家の今があるということで、その原体験の地を...
2024.2.3市立図書館 同じ著者の「カティンの森のヤニナ」がとてもよかったので、それより前に出ていた本も読んでみることにした。著者は10歳のときに崩壊直前のソ連に子ども記者として滞在したことがあり、それを原体験としてノンフィクション作家の今があるということで、その原体験の地を再訪した話。 テーマとしてはショスタコヴィッチの交響曲第七番「レニングラード」の誕生からレニングラード初演までの長い道のりをたどる旅で、裏テーマとして映画「グッバイ、レーニン!」へのオマージュを隠した作品。前者は1年ほど前に神奈川フィルの定期公演で聴いた記憶も新しく、もうちょっとはやくこの本に出会っていたかった気もする(またいつか聞けるといいけれど、そうちょくちょく演奏できるものでもなさそうだし…)。映画の方は未見だけど、いつかみてみたい。 そしてまた、この本はソ連という国に重ねて彼女の家族の来し方をふりかえり前を向くための作品でもあった。たしかに、自分ではどうしようもないバックグラウンド、父母から背負わされたもの(でも捨てるに捨てられないもの)を自分なりにどう背負い直して歩んでいくか、というところが人生にはある。両親の宿命や家族の歴史からはのがれられず、それは自分の半身であるのだなあということは私自身歳を重ねるごとに実感が増しており、できることなら、こういうふうに父や母の葛藤や無念を成仏させたいものだと思ってしまった。 レニングラード包囲戦は史実としては知っていたが(飢えて革でも靴クリームでもなんでも食べたというようなエピソードも)、くわしい当時の話を知るとあまりに凄惨だし、でもこれが他人事じゃないのがいまのガザであるし、天災や戦争で自分たちにいずれこういうことが降りかからない保証はない世界を生きていると改めて思う。 そして、欧米でもアジアでも(もちろんイスラムでもアフリカでもない)、まぎれもなく「ロシア」と呼ぶ他ない地域と人々の存在感の大きさをあらためてかみしめた。
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あれほど美しい音楽や芸術を生み出す国民が、同じ手で獣の所業を犯すとは一体どういうことなのだろうか。 神と悪魔、その両方が彼らに内在しているのだろうか ヒステリアシベリアカ ただひたすら夕陽に向かって歩き出し、野垂れ死ぬ農夫。 抗いがたい死の誘惑、孤独と恍惚。
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10歳の時に子供特派員でソ連を訪れた著者が25年の時を経てロシア・サンクトペテルブルクを再訪する。 再訪の主な目的はショスタコーヴィッチの交響曲第7番の軌跡を探るため。 私は、彼女がソ連を訪れるよりはるか以前の1977年に彼の地を訪れたことがあるが、レニングラードに、そしてショス...
10歳の時に子供特派員でソ連を訪れた著者が25年の時を経てロシア・サンクトペテルブルクを再訪する。 再訪の主な目的はショスタコーヴィッチの交響曲第7番の軌跡を探るため。 私は、彼女がソ連を訪れるよりはるか以前の1977年に彼の地を訪れたことがあるが、レニングラードに、そしてショスタコーヴィッチの作品に、このような背景があることを全然知らなかった。恥ずかしい…。 機会があればもう一度行って、自分の目でも確かめたいと思った。
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