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人間とはなにか(下) 脳が明かす「人間らしさ」の起源 ちくま学芸文庫
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人間とはなにか(下) 脳が明かす「人間らしさ」の起源 ちくま学芸文庫

マイケル・S.ガザニガ(著者), 柴田裕之(訳者)

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人間とはなにか(下) 脳が明かす「人間らしさ」の起源 ちくま学芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2018/03/01
JAN 9784480098528

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2023/05/14

類人猿と人間の脳の違いは、単に大きさや重さだけでなく、構造上においてもユニークな点を持っていることだ。そして、これがもたらす高度な知的技能は、社会的必要性への適応とも考えられている。 その社会で我々が経験することは、意識ある合理的な心と、脳の無意識の情動系との戦いでもある。合理的...

類人猿と人間の脳の違いは、単に大きさや重さだけでなく、構造上においてもユニークな点を持っていることだ。そして、これがもたらす高度な知的技能は、社会的必要性への適応とも考えられている。 その社会で我々が経験することは、意識ある合理的な心と、脳の無意識の情動系との戦いでもある。合理的な心は、進化の歴史においては見つけたばかりの新しい能力である。これを使うことにより道徳的感情の想起や過去や未来に自分を投影すること、また知覚できない因果関係を説明することなど、おそらく人間以外の動物がなしえないことをしている。 抽象的な思考を操ることが人間らしさの一つであるということには、私も共感する。この能力が起点となって、石器から航空機やAI、制御しきれないような経済システムまで生み出し、また宗教や芸術なども生み出してきたのだろう。命ある間は人間であることを満喫したい、と思える内容。

Posted by ブクログ

2018/05/06

 2008年に刊行された主に脳科学に関する本だが、根底に進化論のテーマがひそんでいる。進化論における「適者生存」「自然淘汰」といった概念はかつて資本主義社会において恣意的に、「勝ち組」であるカネの奴隷の自己弁護のためにやたら使われた経緯があるため、あまり良いイメージはない。しかし...

 2008年に刊行された主に脳科学に関する本だが、根底に進化論のテーマがひそんでいる。進化論における「適者生存」「自然淘汰」といった概念はかつて資本主義社会において恣意的に、「勝ち組」であるカネの奴隷の自己弁護のためにやたら使われた経緯があるため、あまり良いイメージはない。しかし後者「淘汰」がここでは中心的思想として現れ、この概念が微妙な把握のされ方をしていることに気づく。  個体レベルの現象にすぎない突然変異が、種全体に波及するという事態が、私にはなかなか納得できないものがあるのだけれども、そこは粒子の集合が粒子であるとともに波としての脈動を示すという視点で考察するべきなのかも知れない。  人間と他の動物とを隔てる機能差とは何かということを、著者ガザニガは追究していき、人間の脳機能の有り様を進化論-淘汰の視点で捉えようとする。  本書は一般読者に向けて書かれた「読み物」でありしばしばエッセイのようにもなるが、諸事象を統一的に説明づけようとするガザニガの努力によって、最前線の知的冒険であることが体現される。  易しく書かれているために文章が冗長になってしまうのはやむを得ないだろう。  私はこれまで脳科学に関する本を幾らか読んできたが、本書はそれらに増して新しい知識が豊富に内蔵されていた。  たとえば生後1時間の赤ん坊がすでに他者たちの表情を読み取ることができる、といった情報の数々は、私たちの常識を覆さずにはいられないだろう。  自分は特に、かつて読みあさったアントニオ・ダマシオの理論がしばしば言及され、一見純粋な合理的思考と見えるものが常に情動にまみれて出現し、思考もまずは情動なのだという指摘が反復されていることに興奮した。  他者とのコミュニケーションが意志以前の無意識から、生物学的に発生されるという見解は、具体的な実験の数々によって裏付けられており、こうした「新しい知」のもとに、やはり現象学的な哲学などは再構築されなければならないだろう。「内省」によっては決して到達できない「現実」が、ここにはある。  実に多くの内容をもつ本書は、様々な面で「新しい知」を誘発する。平易さに慣れて読み流してしまってはもったいない箇所がたくさんある。これらを咀嚼することで、知は新しい地平を獲得することができるだろう。本書のような視点に立つことで、日常世界の解読がまったく違ったものになる。

Posted by ブクログ

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