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幸福書房の四十年 ピカピカの本屋でなくちゃ!
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 左右社 |
発売年月日 | 2018/03/05 |
JAN | 9784865281903 |
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幸福書房の四十年 ピカピカの本屋でなくちゃ!
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商品レビュー
4.4
7件のお客様レビュー
移動式本屋さんで出会った1冊。 ピカピカと素敵で、あまりに切ない本だった...。 本の棚より、テントより、本を仕入れて書棚に並べて、書棚を通じてお客さんと会話する。それが何より楽しそうで、本を好きであること以上に、経営する上で重要なことなんだなと感じた。 あと、好みの本屋さ...
移動式本屋さんで出会った1冊。 ピカピカと素敵で、あまりに切ない本だった...。 本の棚より、テントより、本を仕入れて書棚に並べて、書棚を通じてお客さんと会話する。それが何より楽しそうで、本を好きであること以上に、経営する上で重要なことなんだなと感じた。 あと、好みの本屋さんってあると思う。ここの仕入れ担当の人と気が合う!って思うとつい通っちゃったり。そういう場所が減少し続けるのはやはり寂しい。 本屋さん、減らないでほしい。なので私は、一端の本好きとして、1冊でも多く本を読めたらと思う。
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結局行くとこは叶わなかった名店「幸福書店」の店主岩楯さんの40年の回想録です。 とても薄い本ですが、中身はとても暖かく分厚い背中を見ているような本です。 偉そうでも、悲壮でもなく、ただただ本屋で居られて幸せだったという気持ちが伝わってきます。 岩楯さんの人柄が感じられる柔らかな語...
結局行くとこは叶わなかった名店「幸福書店」の店主岩楯さんの40年の回想録です。 とても薄い本ですが、中身はとても暖かく分厚い背中を見ているような本です。 偉そうでも、悲壮でもなく、ただただ本屋で居られて幸せだったという気持ちが伝わってきます。 岩楯さんの人柄が感じられる柔らかな語り口で、本屋をする事の喜びと難しさが伝わってきます。弟夫婦と自分の奥さんと4人で支えてきた幸福書店は2018年に惜しまれつつ閉店しました。 雑誌ではよく見ていましたが、代々木に縁が無かったなあ・・・。どんな棚をを作っていらっしゃったのか見てみたかった。 やはり書店はいつ無くなるか分からない時代なので、有名書店であっても油断せず訪れておきたいものです。 読んでいるうちに胸が詰まってしまいました。悲しい訳ではないのですが、胸打たれてしまいました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
去年までは、近所の本屋でした。閉店騒動も横目でみる程度でしたけど、こうして改めて店主のこれまでのご苦労と喜び哀しみを読むと、街から良い書店が消えていくのは本当に寂しいものだと思います。 それにしても、閉店セールの時にこの書籍が店頭に並んでいたら、きっともっともっと売れたのではなかろうか。あとがきの日付が2018年1月27日、出版日が3月5日って2月20日の閉店日に間に合ってないじゃん(特別に売ってたのかな?) 左右社から出版のオファーをもらって ”この話は「あやしい」「新手の自費出版詐欺の手口だ」”などと言っているクダリは面白いが、”それより何より、私たちは本屋のプロとして、こんな本が売れるわけがないのを知っている”と謙遜されているけど、いやいや、なかなか面白く、本に対する愛情あふれる好著でした。 今、各地で消えゆこうとしている町の本屋さん。 そうした書店が、どんなふうに本を仕入れて売っているのか、どれくらいの売り上げがあればやっていけるのか、飾らない言葉で淡々と綴った話が、とても読みやすく、あっと言う間に読み終えてしまった。 「本というのは売ることよりも仕入れることの方が楽しいのです。」 という言葉に、本当に本のことが好きなんだなという気持ちが読み取れる。 何度か店内で本を物色したことはあったけど、愛想のない親父さんだなと思っていたが(そもそも本屋の親父に愛想のいい人は少ないが)、けっして書店側から、たとえお得意さんで趣味嗜好を知っていたとしても、声かけたり売り込んだりをしなかったということが書かれている。 昨今、検索で目的の本を見つけたり、書評を辿ってというのも、最短距離でアプローチできるので、それはそれでありがたい話で、便利になった機能は否定しません。でも、書店をブラついて思わぬ本に出会う楽しみは、本当に捨てがたい。店主の態度も、そうした偶然の出会いを尊重し、読者の偏読の抑制にもなっていたのだろうと思うところ。 著者岩楯店主曰く、 「自由に気持ちを広げられるのが本屋という場所なんだから。」 まさに、御意。 高校生の時に、”日本中の本を読むことができる”と思い始めた書店業。 「今になってみると、なんと半分はそんな事が実現し、半分は忙しくて、それどころではなかったのでした。」 と綴る半世紀は、多くのご苦労は当然あったろうが、なんと幸せな日々だろうと羨ましく感じた。取次との契約のどさくさに決めたという「幸福書房」という名の通りの人生だったのではないだろうか。
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