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いのちがけ 加賀百万石の礎
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いのちがけ 加賀百万石の礎
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1月に「藩邸差配役日日控」を読み終えてからこのひと月で、神山藩三部作から「逆転の戦国史」を経て本書にいたる。砂原浩太朗は早くも今年のベストになるのではないかと思っている。 作品紹介・あらすじ 加賀百万石の始祖、前田利家。その若き浪々の日々も、大大名となった後も、常に付き従い、幾度も主君の危難を救った家臣がいた。村井長頼、その知られざる忠義の生涯。そして、長頼が主君の肩越しに見た、信長・秀吉・家康ら天下人の姿――。 第2回「決戦!小説大賞」受賞! デビュー作にして、珠玉。戦国は今、新たな語り部を得た!
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この作者の流れる時間、空間がなんとも言えない穏やかさで一緒に過ごしたいと思える。 長頼は初めて知る人物で老齢かと思いきやまだ若いのにはびっくり。そのぐらい言葉の端々や行動が穏やかに描かれている。 そして利家に馳せる思いや周りの状況が的確でわかりやすく、史実が2、3行に収められてい...
この作者の流れる時間、空間がなんとも言えない穏やかさで一緒に過ごしたいと思える。 長頼は初めて知る人物で老齢かと思いきやまだ若いのにはびっくり。そのぐらい言葉の端々や行動が穏やかに描かれている。 そして利家に馳せる思いや周りの状況が的確でわかりやすく、史実が2、3行に収められていても歴史の流れが分かるので本当にすごい作者。
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加賀藩の始祖、前田利家が織田信長に仕えていた頃から、ずっとその側に付き従った忠臣、村井長頼の視点から、戦国時代の節目節目における前田家の「選択」を描いている。だらだらと歴史を追うのではなく、前田家の節所となる場面をスパッと場面転換して見せてくれるので、「知ってる事実」をしつこく見...
加賀藩の始祖、前田利家が織田信長に仕えていた頃から、ずっとその側に付き従った忠臣、村井長頼の視点から、戦国時代の節目節目における前田家の「選択」を描いている。だらだらと歴史を追うのではなく、前田家の節所となる場面をスパッと場面転換して見せてくれるので、「知ってる事実」をしつこく見せられることなく、そのヒリヒリした選択、判断を堪能することができる。ひと味違う骨太で、読みやすい戦国ものとして、多くの方が楽しめると思う。
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