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キツネのパックス 愛をさがして
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キツネのパックス 愛をさがして

サラ・ペニーパッカー(著者), 佐藤見果夢(訳者), ジョン・クラッセン

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キツネのパックス 愛をさがして

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 評論社
発売年月日 2018/01/01
JAN 9784566024588

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2023/12/22

 戦争が始まるため、離れ離れになった少年ピーターとキツネのパックス。二人は而ニ不ニ(ににふに)の仲。[仏教の考え方の1つで、2つに分けられないもの。1つであること。別々のものに見えるもの同士が、実際にはつながり合っている。境界がない。ことらしい] 父親に言われ仕方なくパックスを...

 戦争が始まるため、離れ離れになった少年ピーターとキツネのパックス。二人は而ニ不ニ(ににふに)の仲。[仏教の考え方の1つで、2つに分けられないもの。1つであること。別々のものに見えるもの同士が、実際にはつながり合っている。境界がない。ことらしい] 父親に言われ仕方なくパックスを森に置き去りにしたが、お互いがまた会いたくて、過酷な日々に挑む。 少年の側とキツネ側との視点で物語は交互に進む。少年側のお話は正直やや退屈だったが、キツネ側は興味深く、真に迫っていた。戦争のお話が中途半端でうっすらとし過ぎているのがやや残念だった。  それでも、パックスがピーターを想う気持ち、それが段々と野生に慣れてきて、新たに出会った仲間を想う気持ちも加わり、感動的だ。同時に、少年がパックスのために、自らの意志を強く持ち、成長していく姿も美しい。 自分より、本当に愛するものができた時、人は、キツネは、自分は辛くなっても、相手の幸せを心より願うようになるのだと改めて教えられた。亡き愛犬や愛猫と、お互いを信頼と親愛で満たしていた日々も思い出し、改めて動物が好きだと感じた。 となると、これまで自分が経験したと思っていた(対人間の)愛は、偽物だったのかも…?と少し悲しくなった。 最後は珍しく泣いてしまった。そして、終わりの数ページを丁寧に読み返した。ピーターとパックスの心の動きを、互いを想う心を、一片たりとも取りこぼしたくなくて、必死に細かく読んだ。児童文学と知らずに読んだが、読んで良かったと思える一冊だった。 ○ピーターを守る責任。その役割が果たせないのは、辛い。 ○ピーターは思った。誠実な人と一緒にいるのは、なんと嬉しいことだろうと。

Posted by ブクログ

2023/11/26

少年ピーターと、その狐パックスの視点で、 交互にかかれている構成で ピーターとパックスの心情がよくわかり どきどきはらはらの連続でした。 情景描写も、よくわかり、 話に入り込み一気に読むことができました。 時折使われている而二不二(ににふに)ということばにも、深い感銘をうけまし...

少年ピーターと、その狐パックスの視点で、 交互にかかれている構成で ピーターとパックスの心情がよくわかり どきどきはらはらの連続でした。 情景描写も、よくわかり、 話に入り込み一気に読むことができました。 時折使われている而二不二(ににふに)ということばにも、深い感銘をうけました。 而二は一つは二つ、不二は二つは一つと言う意味。仏教用語。二つ合わさり無分別(分ける事は出来ないという意味になります) いい本に出会えて嬉しいです^ ^

Posted by ブクログ

2018/05/06

ピーターは、たった一匹生き残っていた子ぎつねを見つけ、パックスと名付けてかわいがっていた。母親が亡くなり父親と二人暮らしだったが、父親が始まった戦争に志願し、遠く離れた祖父の家で暮らすことになる。そして、祖父の負担にならにようにとパックスを野に置いていくことになってしまう。子ども...

ピーターは、たった一匹生き残っていた子ぎつねを見つけ、パックスと名付けてかわいがっていた。母親が亡くなり父親と二人暮らしだったが、父親が始まった戦争に志願し、遠く離れた祖父の家で暮らすことになる。そして、祖父の負担にならにようにとパックスを野に置いていくことになってしまう。子どものころから人間に育てられたパックスが、野生で生きていくことは困難だ。ピーターは、パックスを置いてきたことを後悔し、パックスを探しに祖父の家から家出をする。 人目を避けて行動するうちに、足を骨折してしまう。そんなピーターをみつけ、治療をしてくれたのは、森の中で世捨て人のようにして暮らす元従軍看護師だったヴォラだった。ピーターに置いていいかれたことが分かったパックスは、野生のキツネと知り合い、人間たちが戦争病にかかっていると聞かされる。それでもパックスはピーターが来ると信じていた。 ピーターとパックスのそれぞれのサバイバル。困難に立ち向かい合いながらも、互いを信じあう少年とキツネ。 人間の戦争がどういうものなのかがはっきりわからないが、ひきつけられるストーリーだった。

Posted by ブクログ

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