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シャーデンフロイデ 人の不幸を喜ぶ私たちの闇
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
| 発売年月日 | 2018/01/27 |
| JAN | 9784326299270 |

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シャーデンフロイデ
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シャーデンフロイデ
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商品レビュー
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17件のお客様レビュー
他人の不幸を喜ぶ感情。言葉にしてしまえば実に品がない。できれば自分とは無縁であってほしい感情だが、完全に否定できる人はそう多くないだろう。「ざまあみろ」と胸の奥で小さく呟いた経験が、一度もないと言い切れる人間は、むしろ信用できない気すらする。 興味深いのは、それが単なる“性格の...
他人の不幸を喜ぶ感情。言葉にしてしまえば実に品がない。できれば自分とは無縁であってほしい感情だが、完全に否定できる人はそう多くないだろう。「ざまあみろ」と胸の奥で小さく呟いた経験が、一度もないと言い切れる人間は、むしろ信用できない気すらする。 興味深いのは、それが単なる“性格の悪さ”ではなく、脳の働きとして説明されてしまう点だ。とりわけ愛着や信頼を司るはずのオキシトシンが、同時に「内と外」を分け、外側に対しては冷酷さや排除の感情を強める――この二面性は、なんとも皮肉が効いている。 愛と排除が、同じ場所から生まれる。 この事実は、個人の感情にとどまらず、社会のあり方そのものを照らしているように思える。人間は集団で生き延びてきた生き物だからこそ、「仲間」を守るために「仲間でないもの」を遠ざける機能を持たざるを得なかった。その副産物として、他者の失敗に安堵し、時に快感すら覚える感情が残った――そう考えれば、シャーデンフロイデもまた“進化の遺産”ということになる。 ここで少し視点をずらしてみると、この感情は単なる悪徳ではなく、「比較」によって自分の位置を確認する装置でもあるのかもしれない。他人が転ぶことで、自分はまだ大丈夫だと確認する。極めて消極的ではあるが、生存戦略としては合理的ですらある。 ただし、その合理性をそのまま現代社会に持ち込むと、どこか息苦しくなる。SNSを眺めていれば分かるように、他人の失敗や炎上が瞬時に消費され、集団的な“ざまあみろ”が可視化される。脳の古い仕組みが、現代の情報環境によって過剰に増幅されているとも言えるだろう。 人誰しもは自らの感情は自分だけのものであり、自らの行動は自分の意思による、と考えている。ところが、それを脳内ホルモンの働きであるとするなら、なんとも即物的過ぎてがっかりしてしまう。人間の感情がすべてホルモンで説明できてしまうと、自由意思や品性といったものの居場所がなくなるように感じてしまうからだ。 けれど逆に言えば、その仕組みを知ることで、「ああ、これは脳がそう感じているだけだな」と一歩引いて眺めることもできる。他人の不幸にほくそ笑みそうになったとき、それに気づけるかどうか。その小さな距離こそが、人間らしさの最後の砦なのかもしれない。 本書が面白いのは、まさにその点だろう。脳科学という“即物的な説明”を入り口にしながら、最終的には社会や人間観へと読者を連れていく。冷たい話をしているようでいて、実はかなり人間臭い一冊である。
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面白い。他人の不幸を喜ぶ感情「シャーデンフロイデ」について、微に入り細に入り分析している。 自尊心、社会的比較、妬み、正義心、復讐心などが、シャーデンフロイデに関連している。 シャーデンフロイデは、あまり褒められた感情ではないが、いたって自然な感情でもある。自然ではあるが、あまり...
面白い。他人の不幸を喜ぶ感情「シャーデンフロイデ」について、微に入り細に入り分析している。 自尊心、社会的比較、妬み、正義心、復讐心などが、シャーデンフロイデに関連している。 シャーデンフロイデは、あまり褒められた感情ではないが、いたって自然な感情でもある。自然ではあるが、あまりそれにとらわれてしまうと、自分も他人も不幸にしてしまう。 他人の性格ではなく、状況要因に気づくことで、共感する気持ちが生まれる。 シャーデンフロイデを抑えるのがうまい人物として、エイブラハム・リンカーンが紹介されている。 「何人に対しても悪意を抱かず、すべての人に慈愛を持って」接することができれば、より寛容になれる。もう少しこの世が生きやすくなるだろう。
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シャーデンフロイデについて自尊心や正義、妬みなどの観点から具体的なストーリーを取り入れながら考察しつつ、それは人として当たり前の感情であるということを前提として説き進めている。 一方、最終章ではどうすればシャーデンフロイデが避けられるのかについての考察も行なっている。 妬みなど...
シャーデンフロイデについて自尊心や正義、妬みなどの観点から具体的なストーリーを取り入れながら考察しつつ、それは人として当たり前の感情であるということを前提として説き進めている。 一方、最終章ではどうすればシャーデンフロイデが避けられるのかについての考察も行なっている。 妬みなどは自分でも気づきづらいというのが印象的で、もしかしたら自分が言語化しづらいモヤモヤも妬みなのかもしれないと思った。
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