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広告の夜明け 大阪・萬年社コレクション研究
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 思文閣出版 |
| 発売年月日 | 2017/12/27 |
| JAN | 9784784219117 |
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広告の夜明け
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
「広告の昭和 テレビCMがやって来る!」があまりにも面白かったので竹内幸絵の本を探しました。「近代広告の誕生 ポスターがニューメディアだった頃」はだいぶ前に読んでいたのですが本書は見過ごしていました。この本を開いて共著の難波功二の「テレビ・コマーシャルの考古学―昭和30年代のメデ...
「広告の昭和 テレビCMがやって来る!」があまりにも面白かったので竹内幸絵の本を探しました。「近代広告の誕生 ポスターがニューメディアだった頃」はだいぶ前に読んでいたのですが本書は見過ごしていました。この本を開いて共著の難波功二の「テレビ・コマーシャルの考古学―昭和30年代のメディアと文化―」を読んでいたことも思い出しました。「テレビ・コマーシャルの考古学」も萬年社のコレクションをデータとする論考だったような気がします。いやTCJというプロダクションのアーカイブだったか…いずれにしても当時は大阪のローカルコマーシャルの分析というフレームで受け取りすぎていて著者のメッセージを受け取り切れていませんでした。本書はテレビCMのように近代化された広告ではなく、それ以前の広告業界が産業化する時代にフォーカスしたことにより解像度高く読み終えることができました。もちろんローカルというテーマなのですが「大阪毎日」「大阪朝日」という二大メディアパワーの存在が広告二都物語としての東京とは違う中心点である大阪を知ることができました。また創業者である高木貞衛のキリスト教者としての生き方についての記述も重要なポイントと感じました。マックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の日本版の体現に思えます。高木の広告を近代化しようとする情熱は屋外広告や連合広告に及んでいきます。日本に上陸しようとする外資系のGMの開拓にも驚きを感じました。まさに『広告の夜明け』は西からだったのかもしれません。今、広告会社が広告を超えてコンサル会社を志向している、という話を聞いたことがあります。広告を近代化しようとした本書の登場人物たちと広告という領域を越えようとしている21世紀の広告マンは繋がっているのでしょうか?別の職種なのでしょうか?
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