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奨学金借りるとき返すときに読む本
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 弘文堂 |
発売年月日 | 2018/01/01 |
JAN | 9784335551888 |
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ごく当たり前のことばかりなんだが、この辺りで引っ掛かるのだということを覚えておく必要はあるんだな。借りることが返すことと連携しないこともあるんだというのは、かなりびっくりしたが、わからんでもない。
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この本のタイトルは「奨学金 借りるとき 返すときに読む本」です。 つまり、これから奨学金の利用を考える人、または今現在、奨学金を利用して学校に通っている人、それから過去に奨学金を利用していて、現在、奨学金を返済中の人が読者対象となっています。奨学金の利用者本人はもちろん、保護者や...
この本のタイトルは「奨学金 借りるとき 返すときに読む本」です。 つまり、これから奨学金の利用を考える人、または今現在、奨学金を利用して学校に通っている人、それから過去に奨学金を利用していて、現在、奨学金を返済中の人が読者対象となっています。奨学金の利用者本人はもちろん、保護者や高校の先生にも役に立つ本だと思います。 私には子どもが二人いて、まだ中学生と小学生ですが、やがて奨学金の利用を検討する時期がやってきます。 保護者としては、できるだけ子どもに金銭的な負担をかけずに学ばせてやりたいと思っていますが、こんな変化の激しい先行きのわからない時代ですので、いつ思い通りにいかなくなることがないとも言えません。 「しかし、奨学金といえども借金です。」 と本の「はじめに」のところにいきなり書かれています。 わかっている気でいたけれど、あらためてはっきり「借金」と言われると衝撃です。奨学金は「学びを奨める」と書くので良いイメージに受けとめられがちです。 先生になれば奨学金を返さなくても良かった日本育英会時代の奨学金のイメージをいまだに持っている人もいると思います。私も奨学金は苦学生を国などが応援する制度、そんなように考えていました。調べてみたところ、教育職につくことで奨学金の返済が免除される制度は日本育英会時代、20年前の1998年に廃止されていたようです。 「貸与の奨学金」と言えば、言い方を変えるならば、つまりは教育ローンです。そして、金融機関の教育ローンと奨学金とでは何が違うのかと言えば、金融機関の教育ローンは保護者が借りて保護者が返済しますが、奨学金は学生本人の借金になるのだそうです。 と言うことは、奨学金を利用する学生は、おそらく奨学金が、生まれてはじめての、そしてなんとも高額な「借金」になります。学校を卒業して、働きだして、半年もすると返済が始まりますが、借金ビギナーですから、当然借金とのうまい付き合い方を知りません。新社会人の安月給で返済が滞り、ついに自己破産、そんなケースは珍しくないのだそうです。そんな話を読むと、やはりいくら自分のための費用であるとはいえ、可愛い子どもたちに高額の借金を背負わせることには心が痛みます。 しかし、貸与ではなくて給付の奨学金というのもあるそうです。給付の場合は返済の義務がありません。つまり「もらえる奨学金」、これこそが私のイメージの中の奨学金です。奨学金といえば日本育英会を前身に持つ学生支援機構ですが、日本育英会のイメージをそのまま抱いているととんでもないことになるそうです。しかし、学生支援機構にも実は給付型の奨学金が新設されていました。 学生支援機構の奨学金以外でも、各大学や地方公共団体や公益財団法人などに給付型の奨学金があるので、そうした「もらえる奨学金」を利用しない手はないと思います。もちろん誰もがもらえるわけではなくて、学業成績や年収制限などの条件があります。条件にあてはまっても募集人員に制限があるので、くじに当たるようなものです。もらえたらラッキーくらいに考えて、決してあてにはしないけれども、応募しなければもらえることはないから、ちゃっかり応募するという考え方がベターかなと思いました。 いずれにしても奨学金についての豊かな知識がなければうまい活用はできないので、私のようにこれから奨学金を借りる可能性がある保護者が読むには超お薦めの本だと思います。現在、奨学金で学校に通っていてこれから返済する人、あるいは今まさに返済している人も読んでおくべき本だと思います。「返還期限猶予制度」や「法テラス」の存在などを知っている人は多くない(私もこの本ではじめて目にしました)と思いますが、そうした具体的な解決につながる知識や情報が多く掲載されているので、「まさしく今、返済に困っています!」という人は即、買って読むべし!と強く思うのでした。
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