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木のぼり男爵 我々の祖先 白水Uブックス
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木のぼり男爵 我々の祖先 白水Uブックス

イタロ・カルヴィーノ(著者), 米川良夫(訳者)

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木のぼり男爵 我々の祖先 白水Uブックス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2018/01/25
JAN 9784560072110

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商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2024/04/29

最近社外団体でお世話になっている大先輩に、本のオススメありますか?と伺ってみたところ「イタロ・カルヴィーノだね」と。ビジネス実務の交流団体でイタリア文学!と驚かされながらもその場で図書館の予約をした次第です。 「あれは童話だからね」との評のとおり、あらすじをそのまま引用すると「男...

最近社外団体でお世話になっている大先輩に、本のオススメありますか?と伺ってみたところ「イタロ・カルヴィーノだね」と。ビジネス実務の交流団体でイタリア文学!と驚かされながらもその場で図書館の予約をした次第です。 「あれは童話だからね」との評のとおり、あらすじをそのまま引用すると「男爵家の長子コジモは十二歳でカタツムリ料理を拒否して木に登り、以来、一生を樹上で暮らすことに。奇想天外にして痛快無比な冒険。」で、なんじゃそりゃ(笑 となる感じですね。 解説を先に読んで、理解の助けを得ながら読了。 確かに、解説にあった「気まぐれとも思われる少年の突飛な決意を支え、それを終生続く意志へと変える禁欲的な潔癖さ」はおとぎ話ならではです。 木の上、という立ち位置で、ずっと地上にいたら見られないものを見て行動することと、同時に遥か高みにいるのではないので人々と交わることの絶妙なバランスが得られていて、我々もたまには木にのぼるべきなのでは?と思ってしまいます(笑 政治的なスタンスは夜警国家でしょうか。著者は脱党した共産党員とのことでなんとなくわかるような…。 「共通の問題がなくなった時には団結はもう前のように良いものではなく、一人きりの人間になり、指導者でなくなるほうがよい」や「革命主義者たちというものは保守主義者よりも形式家だ」というのはまさにそれを裏付けてくれるような記述だなと。 あと、18歳のコジモが父の問いに答えて『わたしに他人より多くの考えがある時、この考えを人が受けいれる限り与えること、これが指揮することと承知しております。』と述べるのはなかなかカッコ良いです。 イタリアらしいなぁと思ったのはコジモの恋愛のくだり。幸福な恋愛よりも、破壊的な激情を優先するようにも感じられたのですが、ここらへんは大先輩に見解を伺ってみようかなと。 色々な違いを読み/感じ取れた、良い読書経験でした!

Posted by ブクログ

2024/04/20

奇想天外、彼は本当に木の上から降りなかった(……のか?)。恋も革命すべて木の上、というコピーに偽りなく、歴史や時代も、皮肉を交えて活写している、超絶技巧。イタリアやフランス革命の歴史についてもう少し細かい知識があればもっと面白く読めたと思う。

Posted by ブクログ

2022/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 読み始めると周囲に木々が繁り空が葉で覆われ枝が伸びて向こうまで広がってゆくような気がした。面白い。あらゆる木が出てきて様々描き分けられていた。山猫や狼、りす、シジュウカラ、いろんな動物が出てきた。コジモは猟をし、本を読んだ。人との出会いと悲しい別れがたくさんあった。  恋人もできた。しかし、コジモはまあ何でああいう人を好きになってしまうのか、気立ての良さそうなお嬢さんとは結ばれずに。反抗から木の上に登ったのに、思想まで放埒ではなく、自分の決めた事に決して反しないことから、(ブロンドの)西洋古典的美女への愛という形式に忠実でそこにしか愛の基準を置けなかった人ととるか、己の理想に忠実だからこそ結ばれないとわかっている人と恋に落ちたととるか。ヴィオーラはギラギラの宝石のような、奔放で高貴で魅力的な人だけれど、コジモはそうではなかった。  木の上の生活は苦しく厳しくも気ままではあり、仲間も得、あらゆる物を地上から持って上がり、本棚を木に据え付けて、新聞を発行した。戦争や革命もやってきて、フリーメイソンにもなった。コジモの人生は最後の瞬間まで波乱に満ちていた。そして彼はとても愛すべき変人だった。  読み終わるのが寂しくて最後のページが来た時動揺した。それでもよどみなく綴られる美しいメロディのような文は、オンブローザの空をかつて覆った木々を弟ビアージョのイメージするまま(であるかのよう)にわたしのまぶたの上に蘇らせ、そのまま静かに本を閉じ思いに耽った。また本を開けばそこにそれが在ることに少し慰められる。愛おしい本。

Posted by ブクログ

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