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望郷の歌 新編・石光真清の手記 三 日露戦争 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2018/01/01 |
JAN | 9784122065277 |
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望郷の歌
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日露戦争とその後の満州浪人時代について、これも率直に書いている。 開戦により召集されて臨んだ日露戦争については、戦記としては既知のことばかりだが、具体的な場面の記述については凄惨さ、苦戦ぶりを率直に書いている(公刊されたのは戦後、遺族によって)。 終戦後は除隊し、一般社会で生きて...
日露戦争とその後の満州浪人時代について、これも率直に書いている。 開戦により召集されて臨んだ日露戦争については、戦記としては既知のことばかりだが、具体的な場面の記述については凄惨さ、苦戦ぶりを率直に書いている(公刊されたのは戦後、遺族によって)。 終戦後は除隊し、一般社会で生きていく道が探せずに満州浪人になった経緯をこれもあけすけに書いている。明治も末になって陸軍も規則づくめの組織になって、「何者だか不明な元軍人」が出入りするのは容易ではなくなったことで、満州浪人は文字どおりの浪人であった。 大した成果もなく帰国し、特定郵便局長の地位を得て生活し、明治天皇の崩御を迎えるまでが書かれている。 この時代において、実情を率直に書いていることに価値があると思うが、地味だし、気勢は上がらない。読んでいても明るい気分にはならない。しかたなけど。
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日露戦争の凄惨さに加えて、戦後鰻登りの国勢に反して不成功の日々を送る主人公のやるせない想い・家族愛に満たされる幸福の自覚が表現されている。
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日露開戦。石光陸軍少佐は第二軍司令部付副官として出征。終戦後も大陸への夢醒めず、幾度かの事業失敗を経てついに海賊稼業へ。そして明治の終焉。
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