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技術の街道をゆく 岩波新書1702
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2018/01/20 |
JAN | 9784004317029 |
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技術の街道をゆく
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商品レビュー
4.2
7件のお客様レビュー
問題を解決するのは大事だが、問題が何かを正しく認識することのほうがもっと大事だ、という趣旨のことが書いてあって、そのとおりだと思いました。 筆者が大学生の時に釜石の転炉をみたことや、たたら製鉄や、マンチェスターとリバプールの鉄道の話は面白かったです。 日本の技術者には「物を作る」...
問題を解決するのは大事だが、問題が何かを正しく認識することのほうがもっと大事だ、という趣旨のことが書いてあって、そのとおりだと思いました。 筆者が大学生の時に釜石の転炉をみたことや、たたら製鉄や、マンチェスターとリバプールの鉄道の話は面白かったです。 日本の技術者には「物を作る」ことの前に「考えを作る」ということが今は求められているということだそうです。 巻末の付録で筆者が提唱してる思考展開図の方法がありましたがこれは、KJ法に似ていると思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> はじめに 第1章 鉄の道をゆく 第2章 たたらの里をゆく 第3章 津波の跡をゆく 第4章 ミクロの世界をのぞきに行く 第5章 技術の系譜をたどる 第6章 道なき道をゆく 附録 考えを作る~思考展開法とは何か <内容> 「失敗学」で有名な工学者の本。後半にはモノを考えるためのノウハウ(思考展開法)のレシピも載る。第3章の東日本大震災の後の田老を旅する話やイギリスの鉄道の話から日本のものづくりの衰退の理由を考える件まで、なかなか示唆に富むものだった。
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失敗学の畑村洋太郎の技術エッセイ。司馬遼太郎の「街道をゆく」に似せて、技術の観点から様々な人工物の歴史を読み解く。事例として挙げているのは、たたら製鉄の村下の仕事。ここでは、伝えることについて考察している。 伝えるとは、相手の知識経験・価値観等のテンプレートを見抜き、知りたい欲求...
失敗学の畑村洋太郎の技術エッセイ。司馬遼太郎の「街道をゆく」に似せて、技術の観点から様々な人工物の歴史を読み解く。事例として挙げているのは、たたら製鉄の村下の仕事。ここでは、伝えることについて考察している。 伝えるとは、相手の知識経験・価値観等のテンプレートを見抜き、知りたい欲求に対して対処すること。「して見せて、言って聞かせて、やらせてみる」ということが、技術の伝授につながる。伝えることは、伝わるとは違う積極的な行動であること。他にも、津波、ダムのコンクリート、ホンダのベトナム戦略等の事例を取り上げる。 自分の職場でも知識や経験、技術の伝授には大変苦労している。伝える側のベテランは、相手の事はお構いなしに自分の知識経験(場合によっては自分の手柄も)を話すが、受ける側には知りたい事と違っているので、何を聞いたのか判らない。仮に聞いただけでは、行動に移せない。職場ではそういう事例が多々発生していて、「伝える」事の難しさを感じている。この本はそういった問題解決の参考になりそうだ。
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