一生疲れない人の「脳」の休め方 脳神経外科医が教える

菅原道仁(著者)

• 販売会社／発売会社: 実務教育出版
• 発売年月日: 2017/12/01
• JAN: 9784788914469

商品レビュー

2025/01/30

本書で強調されるポイントは2点。やはりどの本を読んでも重要だと感じるのが「瞑想」と「睡眠」。睡眠は軽んじるなかれ。睡眠負債が溜まっていくので、一日3~5時間レベルの短眠を続ける生活だけではなく、毎日6時間は眠っていても、わずかに睡眠が足りていない場合、その影響が蓄積していくというのが本書。質を良くするためには、体温を上げ過ぎない、カフェインやアルコールは避ける、照明をつけないなどの基本的な事、それと時間。私は時計で管理しているが、毎日7時間程度なので、良いものか否か微妙なライン。

それと「瞑想」。私がやってみたのは単なる深呼吸である事が分かったが、きちんとした作法があるようで、それをこの本で学ぶ。「アーナーパーナ・サティ・スッタ（安般念経）」というらしく、この名称さえ知っていれば、ネットで検索すると同じ要領がわんさかヒットする。

この経で説かれる「安般念」の基本は、呼吸を意識しながら、身体・感覚・心・法の4つに対して、それぞれ4つずつ、計16種類の観察を行う。先ずは呼吸自体を意識し、その身体での循環を意識し、その体外への循環を意識し、そして時の流れに循環を意識し、意識を放つという感じだろうか。ふむ。

身体
－1　息を長く吸っている時、吐いている時はそれと知る
－2　息を短く吸っている時、吐いている時はそれと知る
－3　全身を感じながら息を吸い、吐くと訓練する
－4　全身を静めながら息を吸い、吐くと訓練する
身体そのものに注意し続けることで貪欲と苦悩を取り除く

感覚
－1　喜悦を感じながら息を吸い、吐くと訓練する
－2　楽を感じながら息を吸い、吐くと訓練する
－3　心の形成作用を感じながら息を吸い、吐くと訓練する
－4　心の形成作用を静めながら息を吸い、吐くと訓練する
感覚そのものに注意し続けることで貪欲と苦悩を取り除く

感情
－1　心を感じながら息を吸い、吐くと訓練する
－2　心を喜ばせながら息を吸い、吐くと訓練する
－3　心を安定させながら息を吸い、吐くと訓練する
－4　心を解放させながら息を吸い、吐くと訓練する
心そのものに注意し続けることで貪欲と苦悩を取り除く

真理
－1　無常であることに意識を集中させながら息を吸い、吐くと訓練する
－2　色あせていくことに意識を集中させながら息を吸い、吐くと訓練する
－3　消滅に意識を集中させながら息を吸い、吐くと訓練する
－4　手放すことに意識を集注させながら息を吸い、吐くと訓練する
諸法そのものに注意し続けることで貪欲と苦悩を取り除く

2024/04/09

結論としては，結局「瞑想して脳を休めろ」ということになるのか？
研究事例と，推奨するアクションが入り混じって書かれていて，「結局何を伝えたいのかがよくわからない」という文章の書き方になっている．
紹介されている内容自体もありふれたものなので，類似書籍を読んでいる人はあえて読む必要もないと思われる．

2018/06/06

あー、言われてみれば確かにといった内容が多かったかな。メタ認知を意識してこうと思ったのと、瞑想そろそろ試してみようかなと思ったよ。