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室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2018/01/19 |
JAN | 9784087456950 |
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室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君
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商品レビュー
4.3
17件のお客様レビュー
後村上帝崩御後、細川頼之を介して、楠木正儀が北朝方へ出奔…までは史実通り。そこへ(妾腹とはいえ)後村上帝の皇女が、吉野から北朝の支配する京都まで乗り込んで来る…にはアングリしたけど。 まあでも、「ザ・王者」の足利義満はこんなモンとして、「しなやかで動じない美形枠」の観阿弥と「ク...
後村上帝崩御後、細川頼之を介して、楠木正儀が北朝方へ出奔…までは史実通り。そこへ(妾腹とはいえ)後村上帝の皇女が、吉野から北朝の支配する京都まで乗り込んで来る…にはアングリしたけど。 まあでも、「ザ・王者」の足利義満はこんなモンとして、「しなやかで動じない美形枠」の観阿弥と「クソ真面目な忠義者」正儀は対照的な従兄弟同士で、まだまだ幼い鬼夜叉時代の世阿弥は健気。 更に(個人的に)中々馴染めない細川頼之と斯波義将が、それぞれ義満の「パパ枠」と「幼馴染枠」…みたいな分かりやすいキャラクタを貰ってて、随分と助かった。 確かに、戦国の世の足音が近づいてきていたこの時代に、その到来を百年遅らせたのは足利義満その人かも。尤も後に続いた孫息子たちがアレじゃあねえ。 宗良親王のような、少年期から老年期まで全国で足利と戦い続けた皇子の存在を知ることができて良かった。
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魂魄は室町の世に咲く 賑やかなる京の町へ。 風吹かば道端の柳から 枝垂れがそよぎ、 築地からのぞく純白の 橘が香を散らす─ さかしくはねっ返りの 姫君が、 市井の人情に触れ己の 世間知らずを恥じ入る その姿に 柳が枝垂れの繊細が故 の美しさが。 そして、再び顔を上げ ...
魂魄は室町の世に咲く 賑やかなる京の町へ。 風吹かば道端の柳から 枝垂れがそよぎ、 築地からのぞく純白の 橘が香を散らす─ さかしくはねっ返りの 姫君が、 市井の人情に触れ己の 世間知らずを恥じ入る その姿に 柳が枝垂れの繊細が故 の美しさが。 そして、再び顔を上げ 歩き出すその姿に 甘やかなるも清々しい 橘の香しさが。 それらが重なり合って 醸しだすこの読後感は、 世知辛い現世に投じる 一服の清涼剤です。
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初めて足利義満が出てくる小説読んだかもしれない。南朝の姫宮が北朝に行って、成長する物語でした。南北朝時代はたしかに波乱だったかもしれませんが、登場人物の観阿弥、世阿弥などなど、文化的に華やかな時代ですよね。 破天荒な姫宮が言いたいことぽんぽん言ってくれて面白かったです
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