逃げ切る力 逆境を生かす考え方

馬英華(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本経済新聞出版社
• 発売年月日: 2017/12/01
• JAN: 9784532321604

商品レビュー

2020/08/12

この人はスゴイ！
根性とか努力とかのレベルが違う。
今の世の中の恵まれた環境の中で、果たしてここまでの根性とか努力とかは生まれるだろうか？
まさに「ハングリー」だからこそ。
「逆境」があるからこそ頑張れる。
諦めてしまう人が大半の中で、この人はあきらめない。
そう思うとやっぱり「情熱」なのだと思う。
いくら偉そうに正論を言っても、何の説得力もない。
正しいか間違っているかという事ではないのだと思う。
「この馬さんが言うことは正しい」
その人の人生の背景を知っていれば、尚更「間違ったことはやらないだろう」と思ってしまう。
つまり「信用」につながるのだ。
年輩の人にこそ特に気が付いてほしい。
「正論」を言うことじゃないんだ。
単純に「信用される人になること」なんだ。
そこには、生きてきた足跡が重要。
今現在の一歩一歩が未来につながるのだ。
そして強い情熱を持つこと。
正しい道を歩むこと。
単純だけど未来につなげるには必要なことなのだ。
（2018/4/15）

2019/11/24

著者の苦労話。
著者の経歴自体は非常に個性的で、苦労の連続で刺激的。若い頃に環境に恵まれなかったにもかかわらず社会的な成功を収めた人は、著者の生き方に共感できると思う。人生を這い上がる負けん気のようなものが満ちている。
反面、著者が執筆の素人であるため、起承転結やメリハリがなく、また考察の踏み込みが足りないために不満を覚える部分が多い。帰省した際にかつて自分を馬鹿にした同級生が物売りをしているのに出くわした時、筆者は何を思ったのか？そこで何を思うかで筆者の人間性がわかると思うのだが。
プロノライターが筆者にインタビューして書けばもっとよい本になったろうと思う。筆者の生き方には大いに関心があるだけに逆に残念ながら。