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夢魔去りぬ 講談社文庫
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夢魔去りぬ 講談社文庫

西村賢太(著者)

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夢魔去りぬ 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介 『痴者の食卓』改題書
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2018/01/16
JAN 9784062938150

夢魔去りぬ

¥605

商品レビュー

3.5

5件のお客様レビュー

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2019/12/11

相変わらず面白い。 本作では主人公の理不尽な怒りがエスカレートして、頻繁にツバを吐いたりするのがすごい。 狂ってるー。 期待を裏切らないいつも通り感。 鍋を買って喧嘩とかせせこましくて面白いし、魚の一件は秋江が逃げてしまうことの暗示のようでおもわせぶりでよきよき。 主人公の他人を...

相変わらず面白い。 本作では主人公の理不尽な怒りがエスカレートして、頻繁にツバを吐いたりするのがすごい。 狂ってるー。 期待を裏切らないいつも通り感。 鍋を買って喧嘩とかせせこましくて面白いし、魚の一件は秋江が逃げてしまうことの暗示のようでおもわせぶりでよきよき。 主人公の他人を評する際の嫌な感じも楽しいし、せせこましい人間のくせに喧嘩の時の啖呵だけ立派なのも楽しいし、一切退屈しない。言葉への並々ならぬこだわりが、倦怠を拒絶する。読んでいるだけで快楽。

Posted by ブクログ

2018/06/24

同居女性にDVを繰り返す小心な男の日常。日本の近代文学のお家芸である私小説にあたるらしいのけど、じめっと陰湿な感じ。著者の日常が反映されているんだろうけど、ここまで心象を描いていながら、それでもDVやめられませんか、って思った。 同居女性の言動にムカついて暴力や怒号に走るんだけど...

同居女性にDVを繰り返す小心な男の日常。日本の近代文学のお家芸である私小説にあたるらしいのけど、じめっと陰湿な感じ。著者の日常が反映されているんだろうけど、ここまで心象を描いていながら、それでもDVやめられませんか、って思った。 同居女性の言動にムカついて暴力や怒号に走るんだけど、その発火点になる言動や男の心象がけっこう子細に書かれていて、なるほど、女性にそう言われたり、そうされると腹も立つよなあ、とは思う。でもだからって暴力に訴えちゃやっぱいかんよね。

Posted by ブクログ

2018/06/14

作者の作品を読んでいる時、北町貫多の怒りの頂点を少なからず期待しながら読んでいる。その怒りの後の感情の移り変わりにも興味がある。私自身も癇癪持ちで怒りの後のむなしさをよく理解できる。北町貫多が怒り殴った後は読んでいてもむなしくなる。少し落ち込むがこの作者の作品をまた読みたいと思い...

作者の作品を読んでいる時、北町貫多の怒りの頂点を少なからず期待しながら読んでいる。その怒りの後の感情の移り変わりにも興味がある。私自身も癇癪持ちで怒りの後のむなしさをよく理解できる。北町貫多が怒り殴った後は読んでいてもむなしくなる。少し落ち込むがこの作者の作品をまた読みたいと思い読んでいる。興味深い作家さんである。

Posted by ブクログ

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