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新哲学対話 ソクラテスならどう考える?
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2017/11/01 |
JAN | 9784480843142 |
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新哲学対話
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
対話篇できちんと哲学しているお手本。アガトンの箇所は趣味と嗜好について考える時にきちんとスタートラインの議論ができるようになっていて素晴らしい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ソクラテス「つまり、ワインの味がわかるひとというのは、ただワインを飲んだことがたくさんあるだけでなく、そこから味の違いをよく学んだひとでなければならないというわけだね。」 アガトン「そうです」 (中略) ソクラテス「かれ(クレタの客人)によれば、ワインの味がわかるひとであるために、次に大事なのは、こうだという。つまり、さまざまな種類のワインのなかのどれかひとつだけしか好まないというような、かたよった好みの持ち主ではなく、また、自分とは異なる好みにも、理解できる範囲で寛容なひとだということが、ワインの味がわかるひとであるためには必要だというのだ。(pp.73-74) ソクラテス「ワインの好みが変化する場合、いちばん多いのは、自分とは違う土地の人々のワインと出会うことじゃないだろうか。ペルシアのワインがいい例だろう。ペルシアのワインを最初に味わった者は、それが自分がふだん飲みなれているワインの味と大きく違うことに驚いたにちがいない。初めは受け付けなかったかもしれない。しかし、味わう機会が増えるにつれて、それはだんだん許容できる味になり、しまいには、おいしいと感じられるまでになる」(p.98) シミアス「計算というのは、ひとつひとつの数のもつ性質をいちいち考えなければできないものではなく、むしろその反対に、まちがいを犯さないためには、ここの数がどうあるかは考慮せずに、ただ記号を操作することだけに専念すべきものなのです」(p.146) ソクラテス「われわれは他人が何を感覚するか本当は知りえないにもかかわらず、たいして不都合を感じてはいないように見えないかね。たとえば、文字の場合だ。文字がどこにあり、それがなんという文字であるかについて一致さえしていれば、その文字をそれぞれがどのように感覚していようが、おたがいに話は通じるのではないか。また、ひとの声に関して、きみと僕が実際に聞いている音は似ても似つかないようなものであっても、その声についてきみが「高い」と言い、僕も同じことを言うならば、それで十分ではないだろうか」(p.230) ソクラテス「「意味の経験」をもつためには、同じ言葉を何度も使ってそれに慣れることが必要だった。そうした慣れ親しんだ感じ以外に「意味の経験」というものはありえないのではないだろうか。だから、ときには、言葉を何不自由なく操ることができながら、言葉に対していっこうに慣れ親しんだ感じを持つことができない人物もいるかもしれない。そうした人物が本当は言葉を理解していないのだと言い切れるものだろうか」(p.243)
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[関連リンク] もしソクラテスが現代に転生したら『新哲学対話』: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2018/01/post-38c8.html
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