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雑草はなぜそこに生えているのか 弱さからの戦略 ちくまプリマー新書291
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2018/01/09 |
| JAN | 9784480689955 |
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雑草はなぜそこに生えているのか
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商品レビュー
4.2
33件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
知らないことが出てきて楽しかった。 生命へ尊重が文体から感じられた。 自然も人も同じ。平均を基準とする人は違うことに苦しみを見出すが、雑草の姿から平均に則さなくてもいいとの視点を教えてくれる。いい本だと思う。 難しい専門用語も出てくるが、よくわからなくても読みやすいと思う。 発芽の3つの要件は、光、酸素、温度。 光は赤色光が発芽を促す。が、遠赤外線は発芽を抑制する。 スズメノ帷子は環境によっってその姿(花の付く位置)を変えている。この性質は、環境を変えても引き継がれている。 ゴルフ場でよくみられる例として、ラフ(芝の丈が長い)で葉より上の位置で花が咲きタネが付くのに、グリーン(芝の刈込がしばしばある)では花が葉より低い位置につく。このグリーンで生きてる小さいやつをほかの地に移植し、次世代がどうなるか観察したところ、親と同じように背の低い花の位置が低いものが出てくる。遺伝子レベルの変化があることがわかる。 この点は雑草の移植するにあたり注意すべきかもしれない。成長が十分でない雑草を移植しても、次世代は大きくならず小さいものが育つかもしれない。雑草を増やしたいときは、大きいものと小さいもの、どちらを移植したらよいのだろうか?種の数はどちらが多いのか、発芽率や不良のタネのできやすさなど、この辺を知りたい。 雑草の子孫戦略の中には、よい環境、悪い環境でも最大限種子を作ろうとする性質を持つ。これは栽培植物にはない性質で大きな特徴 江戸時代末期、明治初めごろに入ってきた外来種は帰化植物と呼ばれる。現在は1600種を超えているといわれ、年々増加傾向になる。まるで帰化植物が強いように思われるが、湾岸などには会えるが、そこから分布できない種類も多くある。 除草剤の仕組み ①光合成の阻害、光合成の生成物である糖が不足、活性酸素が細胞を傷つける。 ②アミノ酸の合成を阻害と亜硝酸体窒素の毒性の効果。 特定の作物は枯れない除草剤の理由 ①生育ステージを利用する。土に蒔いて芽生えに効く薬はすでに生えている作物には効かない。イネを植えた状態でこの薬をまくと、新しく生えてくる植物だけ枯れていく。 ②植物の生理機能の差を利用する。薬物は植物の種類(単子葉類、双子葉類など)によって効果が変わる。ある成分はすぐに浸透するが、種類が違えば逆に移動されないものがある。この性質の差を利用して特定の種類を枯らすことができる。 ③植物は毒を無毒化する力がある。種類によりこの力に差があり、無毒化ができない薬剤をかけることで枯らすことができる。 おわりにを読んで 著者はいろいろ寄り道をして今の職についたと書いてある。恩師や祖母の言葉が引用されており、とても参考になった。この終わりだけでも折に触れ読んでみたい。 事情通なら知っていて当然のことを、初心者に丁寧に説明する。など 少年老い易く学成り難し 難しいことをやさしく、 やさしいことをふかく、 ふかいことをおもしろく。おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことをあくまでゆかいに など
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「雑草は競争に強くない、環境変化に強い」というところから、雑草にはどういう特性があり、それが種の生き残りにどう寄与しているかを説明している。 特に他の植物を比較対象としているため、生物全般というよりは、植物の中での雑草ということで議論をしている。 しかし「ナンバー1 or オンリ...
「雑草は競争に強くない、環境変化に強い」というところから、雑草にはどういう特性があり、それが種の生き残りにどう寄与しているかを説明している。 特に他の植物を比較対象としているため、生物全般というよりは、植物の中での雑草ということで議論をしている。 しかし「ナンバー1 or オンリー1」に対する考え方など、生物の生存戦略や、人生訓になるようなメッセージも多くあった。 植物学はもちろん、進化論や遺伝学に関する様々なキーワードが出てきた。 シダ植物から被子植物への進化をたどるところもあり、進化論についても改めて得るものがあった。 また「自殖」「他殖」に関する議論から、遺伝子の挙動に関する議論もあり、近交弱勢についてちゃんと理解できたように思う。
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雑草ほど変化に適応している植物は無い。発芽のタイミングや受粉の方法、中には毒素を出すものまで。多様性がいかに種の存続に必要不可欠なのか示している。 そしてそれは人間にも言える。「人間はそれぞれ守るべき原則をひとつかふたつ持っていればよい。それ以外は妥協してしまえ。」作中にある格言...
雑草ほど変化に適応している植物は無い。発芽のタイミングや受粉の方法、中には毒素を出すものまで。多様性がいかに種の存続に必要不可欠なのか示している。 そしてそれは人間にも言える。「人間はそれぞれ守るべき原則をひとつかふたつ持っていればよい。それ以外は妥協してしまえ。」作中にある格言の引用だ。雑草のように「種の存続」という「変えてはならないもの」と「 発芽のタイミングや受粉方法」という「変えても良いもの」の区別は人にも置き換え可能なのだ。私にとって「譲れないもの」「妥協しても良いもの、他者に譲って良いもの」とは何だろうか。その答えはまだ出ない。
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