プロジェクションマッピング 五行歌集

三葉かなえ(著者)

• 販売会社／発売会社: 市井社
• 発売年月日: 2017/11/07
• JAN: 9784882081517

商品レビュー

2017/10/25

16歳から26歳までの作品を収めた三葉かなえ氏の初めての五行歌集。
１章　吐息の膜　では淡い恋の歌が並ぶ。
静かなのに熱く、苦しいような気持。
２章以降、季節や自然や生き物の歌は、目の前に鮮やかな色彩が浮かぶ。
６章「生きている証」７章「破壊と誕生」では生きることの困難さや痛み、それでも止まらない力があふれる。

お金も
若さも
持っていきなさい
詩歌（あなた）にだけ
愛されたいの

この歌には目を奪われた。そしてかなえさんの普段の姿勢を見ていて深くうなづいた。
これほど詩歌にかけている若者がいるのかと心を打たれた。
思えば私も20年近くもウェブサイトで詩歌を発表し続けている。それは「わたしを見つけて」という叫びだった。今更ながら気づいた。おんなじ人がいた、と思った。しかも娘のように若いひと。
嬉しかった。
自分ももっと「にく」をちぎっては投げようと思った。

装丁メイキングストーリーはこちらから↓
http://shiduku.cocolog-nifty.com/heart/2017/10/post-5488.html

2017/10/25

16歳で読売新聞の「よみうり五行歌」欄に投稿したことをきっかけに日常的に五行歌を書くように。そこから厳選した、恋の歌から人生の歌まで、全99首を収録。

五行歌と出合ったのは高校生の頃だが、三葉氏は小学生の頃から詩歌を書いてきている。以来詩歌に魅せられ、詩作への真摯な姿勢には心を打たれる。

・繊細でありながら、果てしなく勇敢なことば。痛みから目を背けず、世界を信じて、よりそっている。
───文月悠光(帯文より)

市井社紹介ページはこちら↓
http://5gyohka.com/shiseisha/kanae2017.html