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トコトンやさしい小売・流通の本 B&Tブックス今日からモノ知りシリーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日刊工業新聞社 |
発売年月日 | 2017/10/27 |
JAN | 9784526077593 |
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トコトンやさしい小売・流通の本
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商品レビュー
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流通業界(卸売と小売)の概要がバランス良く、広く浅くわかった。 特に、卸売業の伝統的な役割がDXによってメーカーや小売業によっても実行可能になってきており、卸売業と小売業の境目がなくなる業界再編が生じてきていることが大きな変化ということ。
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住商が、流通の非効率性という”鬼退治”を目指すという事で「モノタロウ」を設立したという話を聞いた時、そうだそうだ!と思いながら、流通は悪しき慣習だとか勝手に思っていた事を覚えている。しかし今になってみると、こうした古い慣習の中で、人との交流や生きる喜び的なある種の生活の安定性、幸...
住商が、流通の非効率性という”鬼退治”を目指すという事で「モノタロウ」を設立したという話を聞いた時、そうだそうだ!と思いながら、流通は悪しき慣習だとか勝手に思っていた事を覚えている。しかし今になってみると、こうした古い慣習の中で、人との交流や生きる喜び的なある種の生活の安定性、幸福度みたいなものが担保されていたのではないかとも感じる。 ー「大規模小売店舗法」(大店法)は大型店の出店を規制し、中小の小売業の事業機会を確保することを目的に1974年に施行されました。しかし、米国の批判を受け、大型店舗出店に関する大幅な規制緩和が打ち出されました。そしてそれを具体的に法制化したのが、2000年に施行された「大規模小売店舗立地法」(大店立地法)です。大型商業施設に対して設置すべき駐車場などの確保を求めた法律です。大型店の出店規制を撤廃し、大型店周辺の生活環境の保持を目的としています。また、同法とあわせて「まちづくり三法」と呼ばれる「改正都市計画法」、「中心市街地活性化法」が施行されました。欧米型の大型店出店の基盤ができあがったといってもよいでしょう。そしてこうした規制緩和の流れのなかで、伝統的な商店街などの既存の中小の小売業は大きな岐路に立たされることになりました。 本書で述べられる上記の通り、リアル店舗の世界でも、「古き良き」がなくなっていく事を一面ではネガティブに捉えたものだ。果たして、非効率とは、‟鬼”だったのか。 本書は、肩の力を抜いて読める業界勉強本。流通業界の事を知りたかったが、小売に関し、店舗でのセールスの事も載っていて儲けものだった。流通の機能とは、「所有権、情報、空間、時間の溝を解消」「サプライチェーンの流れを円滑化」。こうした溝を解消する行為こそが、交流であったが、効率性が溝を解消し始めると、自ずと人間は、その部品として組み込まれる事になる。機械化と資本主義が人間を大量生産の資本に組み込んだように、その更なる効率性の権化である大資本とインターネットは、より人間を、‟人間同士”から切り離す方向に作用していく。ランダム化と非効率な交流にこそ、有性生殖という短期的非効率を選択した、人類の目的達成があるはずでは無いのだろうか。この矛盾が身体的な虚無感を生む。 ー 独身者や単身世帯、共働き世帯や高齢者が増えたことにより、専業主婦が生生食品を買って、家庭で料理すると言う生活パターンが崩れ、惣菜やパック食品へとシフトしてきている。 ある人がこの現象を「自己家畜化」と呼んでいた。飼い主としての自分と、家畜としての自分の両面を、何故かこの本を読みながら考えた。
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