クリスチャニア 自由の国に生きるデンマークの奇跡

清水香那(著者), 稲岡亜里子

• 販売会社／発売会社: WAVE出版
• 発売年月日: 2017/12/01
• JAN: 9784866210896

商品レビュー

2023/04/17

クリスチャニアとは、デンマークの首都コペンハーゲンにある自治区。
自治区があること自体驚きだが、その町の自治運営は住人の総意が反映されており、まるで桃源郷のようだ。
彼らの世界からは学ぶことが多いし、その世界の存在を許しているデンマークという国にも学ぶところが多い。
原発放棄しかり、自らの頭で考えて行動する成熟した国民が多いのだと思う。
本当に大切なものが見えているということでは、芸術に関しての教育の在り方もそうだ。
日本のように高い学費を払わなくとも、公立のアートスクールでは年間5,000円のほどの学費で教育が受けられる。
また、エコビレッジの考え方も素晴らしい。
ドゥスキル・エコビレッジでは、住人たちが物事を決めるときにミーティングを開く。
そこで必ず考慮する3つのポイントがある。
「この決定は、果たして持続可能なことなのか？」
「社会や未来に責任を持てているのか？」
「お互いを尊重し合っているか？」（p160)
これらの価値観は、自分たちだけでなくその次世代の世界までを見据えた普遍的なものだと思う。
デンマークは、エコロジカルな精神が根付いているだけでなく、ITも最先端である。
時代にマッチした国の在り方は、日本も参考にして取り入れるべきだと思う。
まずは教育からだ。

本書は、文章だけでなく写真が美しくとてもよかった。

2021/11/09

・デンマーク クリスチャニアという村に住む住人たちが1冊の本に集う

・私たちが描く夢（ビジョン）を現実にして生きる人々が集まる場所「クリスチャニア」。

・1人の記者と1人の写真家、そして1人の編集者。3人の女性が実際に足を運び、小さな村の小さな光をクローズアップされている。

・”途方もない問題を抱えている私たちは、－未来を思い行動に移すとき、いつも見えない光の粒（魔法）が生まれ続けてきたのではないだろうか”　”その光が生まれた魔法の源流の一端を、旅の中で見つけることができたのではないかと感じている”（186ページ、旅のおわりに）

2021/05/11

(少し、ユートピア的に描かれすぎでは？とは思うけど)私の先生があんなにも太陽みたいな明るさを放っている理由というか、独特の雰囲気をまとう理由に少し触れた気がする。彼女が生まれ育った土地や人生の話をもっと知りたいなと改めて思った。

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デンマーク留学中に学校の図書館にこの本があって、前の学期の生徒がメモとかシールを挟んでいた。その話をSNSに投稿したら、持ち主が見つかったという、私にとって思い出が沢山詰まった一冊。