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鳩の撃退法(下) 小学館文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2018/01/04 |
| JAN | 9784094064872 |

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鳩の撃退法(下)
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鳩の撃退法(下)
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商品レビュー
3.3
107件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
謎が解けるほど、「事実」がわからなくなる 『鳩の撃退法』の下巻では、上巻で散らばっていた出来事が次第につながっていく。忽然と姿を消した家族、郵便局員の失踪、疑惑を帯びた大金、裏社会の人物、そして鳩の行方。ユーザー提供の出版社紹介文でも、下巻は「多くのひとの運命を狂わせたあの日の邂逅」が雪の夜に浮かび上がる巻として説明されている。 普通のミステリーなら、情報が増えるほど謎は減る。候補が絞られ、因果関係が確定し、最終的には「何が起きたのか」が一つの像を結ぶ。ところが『鳩の撃退法』では、出来事がつながるほど別の不確かさが膨らんでいく。それを語っている津田伸一の言葉を、どこまで事実として受け取ってよいのかという問題である。 この仕掛けを「事実と虚構の境界を揺らす高度な小説」と評価するのは容易だ。ただ、その評価は作品の側にかなり有利でもある。曖昧な箇所があれば「意図的な余白」、矛盾があれば「信用できない語り手」、説明されない出来事があれば「現実の不確定性」と意味づけることができるからだ。 作品の曖昧さを評価するとき、本来問うべきなのは、曖昧であることそのものではない。読者が複数の解釈を比較できるだけの証拠が配置されているか、ある解釈を退ける材料が存在するか、その不確定性が作品の中心問題と実際に結びついているかである。何とでも説明できる状態は、解釈の豊かさとは別物だ。 『鳩の撃退法』は、この境界線すれすれを歩いている。 読書ノート:https://note.com/futen_seisuke/n/n23ae9b519cf5
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『鳩の撃退法』は、際立って完成度の高い小説作品だった。重層的な物語構造、緻密な伏線、巧妙な語りの設計は見事で、作者の技術の高さに疑いはない。一方で、私にはその技巧の鮮やかさが前景化し、物語や人物以上に「小説の仕掛け」を意識させられ続けた。これは好みの問題である。作品世界を作り上げ...
『鳩の撃退法』は、際立って完成度の高い小説作品だった。重層的な物語構造、緻密な伏線、巧妙な語りの設計は見事で、作者の技術の高さに疑いはない。一方で、私にはその技巧の鮮やかさが前景化し、物語や人物以上に「小説の仕掛け」を意識させられ続けた。これは好みの問題である。作品世界を作り上げるのに技巧は確かに必要だろう。その意味で本作は卓越した名人芸を示した一方、ごく個人的な感想として、人間の割り切れない葛藤や苦悩が物語の中心に据えられるような、重厚な総合小説としては心に響かなかった。
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著者初読み。 上巻の冒頭から、話があちこちに飛び、読み進めるのが本当に大変だった。 でも、何故か上下巻で1000ページを超える作品なのに2日で読み終えてしまった… 何を読まされてるのか? これは本編? それとも津田が書いてる作品の中? パラレルワールド的な? たくさんの???が頭...
著者初読み。 上巻の冒頭から、話があちこちに飛び、読み進めるのが本当に大変だった。 でも、何故か上下巻で1000ページを超える作品なのに2日で読み終えてしまった… 何を読まされてるのか? これは本編? それとも津田が書いてる作品の中? パラレルワールド的な? たくさんの???が頭を埋め尽くす。 なのに、先が気になってしまうのは、作者の巧みな筆力によるものだろう。 あらすじだけ読めば、偽札の話のはずなんだけど、本筋が掴めないまま、下巻へ。 下巻は一転して、上巻の点と点を繋ぐように話が進んでいく。 ああ、これがこう繋がるのね…とはなるけど、世界線は相変わらず曖昧なまま。 全部の伏線回収とは行かず、ちょっと消化不良気味。 でもトータルして、ここまで読ませるってことは面白い分類に入るのだろう。 今まで読んで来た作品の中でも、トップクラスの難題作品だった。 月の満ち欠けとか、先に読めば、作者のイメージも変わってたかも。
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