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アウトロー俳句 新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2017/12/01 |
JAN | 9784309026411 |
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アウトロー俳句
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商品レビュー
3.6
11件のお客様レビュー
個人的にいい俳句とは、その十七文字が詠まれると目の前にぶわっ!と情景が広がっていく、そのぶわっ!が大きいほどいい俳句なんかな、という印象を抱いている。情景の切り取り方で、その情景のエッセンスを見事に言い当てているもの、その情景を目の前に見ている人以上に、その情景の何たるかを知らし...
個人的にいい俳句とは、その十七文字が詠まれると目の前にぶわっ!と情景が広がっていく、そのぶわっ!が大きいほどいい俳句なんかな、という印象を抱いている。情景の切り取り方で、その情景のエッセンスを見事に言い当てているもの、その情景を目の前に見ている人以上に、その情景の何たるかを知らしめてくれるものという意味で写真と似ている気もする。実際この俳句一家〈屍派〉の句会は、新宿コマ劇場が解体され、失われていくそれまでの歌舞伎町を記録しようという俳人と作家の試みから始まっている。その土地柄か、屍派にはみんなと同じであることを強要される社会に居心地の悪さを感じるはみ出し者が多く集まったとのことだ。また、俳句は作者の人生観や視点、人間性が如実に現れるものらしい。そして俳句を上手く詠むためには、社会の見方を少し変えることが第一歩だそうだ。そういった意味でもともと常識に対して懐疑的な視点を持っていた俳人向きの人が自然と集まっていったのが、この一家が盛えていった理由なのだろう。句を詠み続けると、自然といろいろな視点で社会と接することができるようになり、その力が身につくことで生きることが少し楽になるだろうという著者の指摘はなるほどと思う。 私の好きな句 赤い羽根つけて推定Fカップ 五十嵐筝曲 トナカイの恰好のまま舌打ちす 才守有紀
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歌舞伎町に句会を持つ著者が選んだ、歌舞伎町に集まってくる人々の句を集めたもの。 アウトローというタイトルに、暴力的?とか成り上がり?とか考えてしまったけれど、本来の意味である枠から外れたもの、そう生きていこうとするものなんだと感じる。 歌舞伎町がアウトローの入れ物なのか、アウトロ...
歌舞伎町に句会を持つ著者が選んだ、歌舞伎町に集まってくる人々の句を集めたもの。 アウトローというタイトルに、暴力的?とか成り上がり?とか考えてしまったけれど、本来の意味である枠から外れたもの、そう生きていこうとするものなんだと感じる。 歌舞伎町がアウトローの入れ物なのか、アウトローだから歌舞伎町という環境に流れ着くのか。風景を読む中に、無味なようでじわりと広がる滲みのようなものが残った。 好きなのは 更新の度寒々とワンルーム 大根を静かにさせて漬ける祖母 湯たんぽの中に眠れる猫がいる
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
確かゲーム吟行してた人だな、と読んでみました。ハードボイルドとでも言うのか、荒れたものごとに対する優しい眼差しがあってよかったです。西生ゆかり「蓑虫の中にこつそり二人居る」が可愛くて一番好きでした。アウトロー感薄いせいか隣のコメントでバレ句解釈を足されてたけど。
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